米カリフォルニア州で5年前に行方不明になったペットのロバ「Diesel」が、
野生のヘラジカの群れと暮らしているのが見つかりました。
Dieselはカリフォルニア州サクラメント郊外に住むDave and Terrie Drewryさん一家
が飼育していました。
姿を消して5年、行方は分からず、Daveさんは最悪の事態を恐れていました。
ところが今年に入り、同州北部で撮影された野生のヘラジカの群れにいるロバの動画
が撮影され、インスタグラムに掲載されていました。
「やっと見つけた。元気で最高の生き方をしていた。幸せで健康でいてくれて、
本当に安心した」。
Dieselは一家が土地管理局から引き取ったロバで、最初の数年は農場で穏やかに
暮らしていました。
ロバのDiesel(右)(2018年撮影)
2019年4月、散歩中に何かに驚いて走り出し、そのまま行方が分からなく
なりました。
この地域で猟をしていたMax Fennellさんが今年3月にヘラジカの群れを
見かけました。
群れに1頭のロバが混じっているのを見て意外に思い、動画を撮影。
ロバは群れを率い、守っている様子でした。
昨年9月に投稿された動画にも、ヘラジカの群れの中にいるDieselと思われるロバが
映っていました。
ロバは明るい太陽の下、幸せそうな様子でゆったりと草原を歩いていました。
Daveさんは、寂しいけれど、Dieselを捕まえて連れ戻そうとは思わない
と言います。
草食動物のロバが自然の中で餌に困ることはない。
動画の中のDieselは、仲間たちに囲まれて生き生きとしています。
「あの子は真に野生のロバになった」
とDaveさんは話しました。