الخطوط الجوية العربية السعودية、
Saudi Arabian Airlines
flyadeal
サウジアラビアの国営航空「サウディア」と格安航空「フライアディール」は、
欧州の航空機製造大手「エアバス」から計105機の旅客機を新たに調達する
と発表。
サウジの航空業界史上、一回の発注契約としては過去最大の規模。
エアバスと競合する米ボーイング社にとってはかなりの痛手です。
両航空会社を傘下に置くサウディア・グループの幹部は、
同国リヤドで開かれた航空業界の将来の姿に関するフォーラムで、
今回の契約に基づく最初の機材は2026年の第1四半期(1~3月)に
引き渡される見通しと述べました。
サウディア・グループの公式サイトによると、
現在の保有機材のうち93機がエアバス製。51機がボーイング製。
エアバスは、以前の契約下でまだ同グループへの未納入分が39機あると指摘。
今回の契約額などについては触れていません。
しかし、同フォーラムの実行元は報道発表文で、
総額190億米ドル(約2兆9830億円)に達すると明かしています。
サウディア・グループの幹部はエアバス機の大量調達は脱石油依存を図り、
経済の多様化を狙う国家戦略に寄与すると主張。
この戦略の一つは、観光地としての環境整備の一層の推進。
同国は2030年までに、年間1億5000万人の観光客の招致を期待しています。
同幹部は、高まる航空需要に応える野心的な経営目標を据え、
4大陸と結ぶ現行の100余路線での便数や提供座席の増大を進めています。
ボーイング社はこのところ、737MAX型機の墜落など安全運航能力が疑問視
される問題に相次いでいます。
製造工程の調査を受け、上層部の再編や経営再建を迫られています。
この影響で発注を受けた機種の製造が滞る悪循環にも陥っています。