John Jacob Astor IV(1864年7月13日 - 1912年4月15日)
金の懐中時計
海底に沈んだ豪華客船タイタニック号の乗客だったJohn Jacob Astor IV が
身に着けていた金時計が、同船にまつわる記念品として競売にかけられます。
アメリカの実業家で陸軍軍人でもあったAstor4世は、財閥のAstor家の一族で、
タイタニックの乗客の中で最も裕福な人物でした。
RMS Titanic
タイタニック号は1912年4月15日、航海中に氷山に衝突して沈没。
乗客約1500人が死亡した。
Madeleine Talmage Dick(Madeleine Astor)
(June 19, 1893ーMarch 27, 1940 )
妊婦であったAstor4世の妻、Madeleineは事故を生き延びました。
当該の金時計の他にも、英オークション会社Henry Aldridge & Sonは
注目の品々を多数出品予定です。
小型のカバンは、船が沈む中演奏を続けたことで知られる楽団のリーダー
Wallace Hartley氏が弾いていたバイオリンを入れる革製のバッグです。
タイタニック号の航海日程を記した手帳などが含まれています。
バイオリン本体は2013年、同オークション会社を通じて170万ドル
(現在のレートで約2億7000万円)で落札されました。
これはタイタニック号関連の品目での過去最高額です。
金時計の予想落札額は10万~15万ポンド(約1970万~2960万円)。
バックは10万~12万ポンドでの落札が見込まれています。
入札は27日の現地時間正午に始まる予定。
オークション会社によれば、
金時計はAstor4世の遺体と共に見つかった所持品の一つで、
所持品には金のカフスボタン、ダイヤモンドの指輪、現金、手帳などが含まれます。
William Vincent Astor(November 15, 1891, ーFebruary 3, 1959 )
Astor4世の遺体を回収した後、これらの所持品は息子Vincent Astor氏に送られ
ました。同氏は時計が動くように完全修復。
そして、1935年に Astor4世の社長室長を務めていたWilliam Dobbin 4世の
息子に洗礼式の記念として贈りました。
Dobbin 家は時計を90年代後半まで所有していました。
その後、競売にかけられました。
この競売では名前の明かされていない米国の収集家が時計を落札。
そして、今回の競売に出品。以後、時計は複数の博物館で展示されていました。
27日の競売では、Astor4世のカフスボタンやタイタニック号の1等客室の図面も
出品されます。
カフスボタンは5000~8000ポンド、
客室の図面は2万~3万ポンド
での落札がそれぞれ予想されています。