139人が死亡したモスクワ銃撃テロ。

 

米政府は、ISISの犯行であり、ウクライナの関与はないと主張。

 

 

この説明を額面通りに受け取る者もいるが、今回の犯行は典型的なISISの手口とは

 

異なる。

 

と指摘する声がある。

 

 

 

William Scott Ritter, Jr.

 

 

元米海兵隊情報将校のスコット・リッター氏は、

 

今回の犯行がISISとは「似て非なるもの」と主張。

 

 

リッター氏の分析

 

西側メディアがISIS犯行説の根拠としているAmaq News Agency が発信した

 

犯行声明。

 

実行犯とされるテロリストの信仰告白の合図が左手で示されているものがある。

 

イスラム教では右手は正義の手、左手は悪魔の手。左手での信仰告白は彼らが本物の

 

イスラム教徒でないことを示唆している。

 

イスラム過激派のテロリストは、通常天国での永遠の報いを目指し、「殉教者」と

 

なる。が、今回の実行犯が死ぬまで戦わず逃亡を図った。それは、彼らの思想との

 

辻褄が合わない。

 

テロリストが houri が待つ天国に向かうため、正しいことをしていると認識して

 

いたのなら、犯行声明の顔にぼかしがかかっているのにも疑問が生じる。

 

*Houri とは、イスラムに伝えられている天女達の総称

 

 

 

リッター氏はこれらを考えれば、

 

「彼らは聖戦戦士でなく傭兵だ。彼らは金をもらって非正規戦争を行ったテロリスト

 

で、イスラム教徒は関係のない政治的行為だ」

 

と結論づけています。