米オレゴン州のポートランド国際空港近くで今年1月5日、
離陸直後にアラスカ航空の旅客機内の側壁パネルの一部が吹き飛んだ事故で、
この機材が同日夜に機体点検を受けるため運航から外れる予定になっていたことが
16日に分かりました。
ボーイング社製MAX9型の同機を運用から除外した具体的な理由は明らかに
していません。
米紙ニューヨーク・タイムズは、
警告灯が作動する事例が2件あり、乗務員は加圧系統に支障があるとの疑念を持って
いたと報じています。
この警告灯の問題は、側壁パネルの一部が吹き飛んだ事故の前10日間内に
起きていました。
Jennifer L. Homendy
米運輸安全委員会(NTSB)のホメンディ委員長は、パネルが吹き飛ぶ前、
同機に加圧系統での問題があったことは把握していましたが、
NTSBは、加圧系統に絡む警告灯の作動とパネル崩壊とは無関係とみられる
と判断。
この警告灯の作動は同機が昨年12月初旬にアラスカ航空へ引き渡された数週間後
から始まっていました。
アラスカ航空の副社長は、
警告灯の作動が同機を運航から即座に外す必要があるほどの深刻な問題ではない
と考えていた。機体点検の延期はよくあり合法的でもある。
その上で同機は側壁破壊に遭遇する前に154回の飛行を無事にこなしていた。
と述べました。
側壁が吹き飛んだ原因についてNTSBは予備調査で、
この側壁パネルを固定させる必要なボルトの処置に問題があった可能性がある
と分析。