韓国の研究機関は、韓流ドラマを視聴・配布した罪で北朝鮮の１０代の若者２人が、
重労働を言い渡される映像を公開しました。
北朝鮮では韓流ドラマの視聴や配布が禁じられています。
１９日に公開されたナレーション入りの映像は、壇上に立つ若者２人の姿が見え、
会場は白いシャツを着た数百人の学生で埋め尽くされています。
若者２人は軍服風の制服を着た大人２人に挟まれ、他の大人６人と向かい合っています。
この６人はステージの奥の机３台に着席しています。
ナレーターは、
「先日、公開裁判が行われた」と、若者２人の氏名を公表。
「傀儡政権の映像を視聴・配布」する現場を捕らえられたと説明。
北朝鮮は韓国を「傀儡政権」と呼びます。
２人は韓国の映画やテレビ番組数十本を視聴・配布し、懲役１２年の刑。
「彼らは人生の入り口に立つ１６歳の若者だった。しかし外国文化に誘惑され、
前途を棒に振る結果になった」
と述べました。
画面上には少年２人の学級担任の氏名も表示。
脱北者を支援する韓国首都ソウルの研究機関「南北コリア研究所（ＳＡＮＤ）」が
映像を入手し、メディアに配布。
会場にいる人物は全員マスクを着用しており、新型コロナウイルスのパンデミック中の
映像と考えられます。
脱北者の証言によると、
映画や書籍を含む外国の資料は国から認められた少数の例外を除き禁止。
外国の禁制品を所持しているところを見つかれば重罪に処されます。
