Nimrata Nikki Haley
19日の時点で、支持政党を表明せずに有権者登録を済ませたニューハンプシャー州の住人
は34万4335人。有権者全体の40%近くです。
現在ヘイリー陣営は、郊外から沿岸部にいたる共和党員および浮動票をターゲットに
しています。
ドナルド・トランプ前大統領がクリス・スヌヌ州知事など他の共和党議員に押され気味な
選挙区に特に力を入れています。
トランプ氏は16年大統領選のニューハンプシャー州予備選挙で勝利を収めていますが、
16年、20年いずれも決戦投票では民主党候補に敗れています。
21日に発表されたCNNとニューハンプシャー大学の共同世論調査によると、
今度の共和党予備選挙で投票すると見られる有権者の50%がトランプ氏を支持。
ヘイリー氏の支持率は39%。
ヘイリー氏の支持率は支持政党を表明していない登録有権者は58%。
トランプ氏は共和党登録有権者の67%から支持されています。
21日午後に出馬を取りやめたフロリダ州知事のロン・ディサンティス氏は、
ニューハンプシャー州の共和党有権者から6%の支持しか得られていませんでした。
代議員獲得の条件として共和党の規則が定めた支持率10%以上と基準を設けています。
トランプ氏はニューハンプシャー州の選挙活動で共和党員を味方につけ、ヘイリー氏の締め
出しを図っているようです。
トランプ氏は17日にポーツマスで行われた選挙集会で、
「とくにニッキー・ヘイリーは、民主党員やリベラル層が共和党予備選挙に入り込むのを
当てにしている」と語りました。
しかし、民主党員が共和党予備選挙で投票することは認められていません。
共和党または支持政党なしでの有権者登録は昨年10月で締め切られました。
支持政党なしで登録した有権者は、選挙当日に民主・共和いずれかの投票用紙を選択
します。
ヘイリー氏は、トランプ氏とジョー・バイデン大統領の2期目を阻止したい有権者にとって
自分こそが最善の選択だと発言。
決戦投票では共和党候補争いの首位を走るトランプ氏よりも、自分のほうがバイデン氏に
大差で勝利するだろう。自分が大統領になればいずれ共和党は上院や下院、州知事選で勝利
を挙げられるだろうと主張。
米マリスト大学が19日に発表した世論調査によると、
仮に決戦投票がヘイリー氏とバイデン氏の対決となった場合、ニューハンプシャー州での
両者の支持率はほぼ同じ。それぞれ47%と44%でした。
ヘイリー氏の路線修正された演説は、
トランプ陣営に対する反論の色がこれまで以上に強くなっています。
20~30代の定年退職年齢の引き上げを求める姿勢と、現在の社会保障額を削減しようと
する主張を繰り広げています。
トランプ氏の2000年の著書「The America We Deserve」で、
社会保障の受給年齢の引き上げが支持されていました。
しかし、16年の大統領選に出馬してからは、トランプ氏は受給資格の制限の是非について
立場を明確にしていません。
ヘイリー氏は18日にホリスで行われた集会で、
「あちらが私について出まかせを言うつもりなら、こちらは同氏の真実を語ろうでは
ないか」
「あれこれいろいろ言われているが、結局のところは全部にぎやかし、復讐だ。
そうした恨みつらみこそ、我々が排除しようとしているものだ」