Type 99 155 mm self-propelled howitzer

 

 

独紙Weltが報道しました。

 

 

独軍需大手Rheinmetall AG社は、ウクライナが必要としている155ミリ砲弾の価格

 

を、特殊軍事作戦開始前の1.8倍につり上げて販売しています。

 

 

同紙は「入手した文書によると、ラインメタル社がいかに高額で、独政府が買い上げ

 

るウクライナ向け砲弾を販売しているかが分かる」

 

 

この取引は7月10日に同社と独政府が結んだ砲弾供給の契約で、

 

2029年までに12億ユーロ(1900億円)の受注が見込まれています。

 

33万3333発の砲弾を1セットあたり平均で3600ユーロ(57万円)で販売します。

 

 

ウクライナ紛争の激化前は、155ミリ砲弾の1セットの値段は2000ユーロ(31万円)

 

でした。単純計算で1.8倍の値上げです。

 

事実上ウクライナの「肩代わり」を担う独財務省は、さらなる高騰に危機感を抱いて

 

います。

 

 

155ミリ砲弾はNATO加盟国の兵器で広く採用されており、NATO砲弾とも呼ばれて

 

います。

 

米製榴弾砲M777を始め、独製パンツァー2000、仏製カエサル、ポーランド製クラブ

 

など各自走式榴弾砲など、ウクライナが西側諸国から供与を受けた兵器も155ミリ

 

砲弾が使われています。

 

ウクライナ軍はこうした支援を特にドンバスの街や村への攻撃に利用しており、

 

多数の民間人が犠牲となっています。