9月8日に、北朝鮮は潜水艦の進水式を行いました。金正恩総書記が式に列席。
演説を行った後、艦内に入り、乗組員らと写真撮影をしました。
潜水艦には「第841号」という戦術番号と、朝鮮戦争の英雄にちなんで
「「金君玉(キム・グノク)」という名称が与えられました。
「金君玉」
西側の専門家たちは、第841号は原子力潜水艦ではなくディーゼル電気潜水艦だ
と考えています。
第841号があらゆる角度から撮影されたセレモニーの映像には、
船尾部分の両側、ほぼディーゼル・コンパートメントがあった場所に謎の穴が写って
います。穴は大きく、少なくとも直径80センチあります。
ここにある大きな開口部は、格子以外には何も覆われていないことから、
原子炉冷却シャフトの開口部である可能性が高い。
このシャフトを通して、海水は原子炉の一次冷却水を冷やす熱交換器を通過し、
これらの開口部を通って船外に出る。海水と原子炉の一次冷却水は混ざり合うことは
なく、熱伝導は熱交換器の金属を通して行われます。


原子力潜水艦は、戦術的に極めて重要な2つの利点があります。
第一に原子力潜水艦は乗組員が耐えられる限り、水中にとどまることができます。
作戦中、原子力潜水艦は時折、空気補充のためのスノーケルを海面に出す時だけで
潜望鏡深度まで浮上。
第二に、スピード。
ディーゼル潜水艦はディーゼル・エンジンを2基を合わせて出力4000馬力
(2.98メガワット)、速力は15ノット。原子力潜水艦はそれよりはるかに速い。
例えばソ連の原子力潜水艦K-222の速度は最高44.7ノット。
西側の専門家の考えでは、第841号は弾道ミサイルを搭載している。
が、写真には直径約1.2メートルの大型格納庫が4基、おそらくは1メートル以下の
小型格納庫が6基写っています。という事は、この船は4発の弾道ミサイルと6発の
巡航ミサイルを搭載しています。
弾道ミサイルは射程約2500キロの(Pukguksong-3)で、巡航ミサイルは射程
約1500キロである可能性が高い。
2種類のミサイルを搭載することで、潜水艦の戦闘能力は大幅に拡大。
もしかしたら、第841号には魚雷は一切搭載されておらず、巡航ミサイルで水上艦を
攻撃することになっているのかもしれません。
北朝鮮は船首を大きな旗で覆い、こちらにそのことがわからないようにしています。
このような潜水艦を造船する目的は、グアム、ハワイ、アラスカ、米西海岸にある
最も重要な米軍基地に複合的なミサイル攻撃を仕掛けることにあります。
この潜水艦は、そうした基地がイージス艦のミサイル防衛駆逐艦にカバーされて
いない瞬間が現れるまで待機。至近距離から決定的な攻撃を仕掛けます。
核攻撃が成功すれば、起こりうる戦争の流れは変えられます。
北朝鮮はプロジェクト633/033潜水艦を他に20隻ほど保有しており、
それらを使えば、あと4,5隻は同様の原子力潜水艦を短期間で造船できます。
原子力潜水艦の艦隊で北朝鮮は戦略的優位性を得、必要と判断すれば
すぐにでも戦争に踏み切ることができます。



