ユナイテッド航空が米国内の全従業員に新型コロナウイルスワクチンの接種を義務付けた

 

措置に対し、免除申請中の従業員6人が起こした訴訟で、

 

ユナイテッド側は未接種の従業員に乗務を続けさせるのは現実的でないとの主張を展開。

 

 

ユナイテッド航空は免除申請中の従業員を無給または一部有給の休暇扱いとする方針を

 

示してきましたが、対象者の一部が権利の侵害だとして訴えを起こし、

 

連邦地裁は今月、この対応に一時差し止め命令を出しました。

 

 

これに対して同社は先週、法廷に提出した文書の中で、

 

ワクチン接種済みのパイロットや客室乗務員の多くが、

 

未接種のスタッフと一緒に乗務することを避けたいという強い意向を持ち、

 

乗務を拒否する可能性もあると主張。

 

 

その影響で容認できないリスクが生じることになると述べ、

 

差し止め命令の撤回を求めました。

 

 

一方、原告側の弁護士らは、

 

ワクチン接種済みと未接種のパイロットは過去1週間を含め、

 

これまで一緒に乗務してきて問題は起きていないと指摘。

 

さらに、ワクチン未接種でも検査で陰性判定を受けたパイロットは、

 

ブレークスルー感染の可能性がある接種済みのパイロットよりも安全だと主張。

 

 

ユナイテッド側は、ワクチン接種の代わりに検査を受ける体制を認めるとしても、

 

結果が陽性だったり遅れたりした場合はスタッフが突然不足し、

 

欠航を余儀なくされる恐れがあると反論。

 

 

連邦地裁の判事は最終的に差し止め命令の延長を決め、

 

免除申請中の従業員は当面、休暇扱いを免れることになりました。