ヨーロッパ ピアノコンクール 娘のこと | 熊本*宇城*まどかピアノ教室♪渡辺まどかのブログ

11月はじめのヨーロッパジュニアピアノコンクール(課題曲)には長女と次女。
そして今回のヨーロッパ国際ピアノコンクール in Japan (自由曲)全国大会には長女が参加しました。


ジュニアピアノコンクールでは
長女が金賞、次女は銅賞をいただきました。

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長女のヨーロッパコン全国大会への参加は今年で3年目♫

今年から小学生になったので、これまでの生活スタイルとはガラリと変わり、いつでも練習できるというわけにはいかず、夕方、学校が終わってから、娘が練習したくても、私の生徒さんのレッスン時間と重なってピアノが空いていなかったりで、練習時間の確保がとても難しかったです。
それでも、学校から帰ってすぐ…とか、夜遅く生徒さんのレッスンが終わってから…とか、本当はゆっくりさせてあげたい時間、早く寝せてあげなきゃいけない時間に、練習することになり、長女には申し訳ないと思っていました(>_<)

今年は「かごめ変奏曲」を演奏しました。
長女にしてみれば、この曲は大曲で
練習してもしても仕上がらず…
毎度のことながら親子喧嘩は、ほぼ毎日。
他に言い方はあるはずなのに、きつくあたってばかり。
子どもは成長しているのに、成長していないのは私です(>_<)

本選のときも、発表会のときも、家での練習でも、全てを思うように弾くことはできず、
こちらが出来れば、今度はこちらが…となり、
パズルみたいに、上手くいった所を、組み合わせられたらいいのにねぇ~なんて思っていました。

今回は本番を迎えるまで
今のは良かったね~っていう演奏は1度もなく、不安はありましたが、やれるだけのことはやったし、それでも出来ないのであれば、それはこれからの課題としてしっかり受け止めて、次へ生かそう。
今は、今出来ることを精一杯やれたらいいなぁ。
そして、何より、娘が大好きなこの曲を楽しんで演奏してくれたらいいなぁ。と思い、送り出しました。

本番は…
ものすごい乗り!!
こんなに乗ってるのは初めて見た!というくらい小さな体で自分の音楽を精一杯表現していました。
今まで一度も成功したことのなかった所も全てスムーズに流れ、出来た~!!と声をあげたくなり、これまでの色んなことが思い返され涙が出ました。
本人も、初めて出来た!と嬉しそうに帰ってきました。

もちろん、課題はたくさんあります。
ものすごい乗りだったけれど、それにテクニックが追いついていないという問題もあります。
音色も、もっと多彩になると表現の幅も広がります。
それは、これから一つ一つ、真剣に、丁寧に向き合っていこうと思っています。

弾き終わってすぐに、
ステージ袖からホールに戻る間に
ママ、次の曲は何??と言った娘。
1月のコンクールの曲があるでしょう~と言うと、
それはそれ!その他にも何か曲弾きたい!と
ヤル気満々(^_^;)

いーーーっぱい喧嘩したけれど
いーーーっぱい泣かせてしまったけれど
弾き終えたときの
あんなに嬉しそうな娘の顔、私もとても嬉しかったです。


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結果は思いがけず銀賞をいただきました。
審査員の先生方の温かい講評も、とてもありがたかったです。

金賞をとるため、親や先生を喜ばせるために弾くものではないという意見を聞きました。
もちろん、その通り!私も同感です。
でも、今回、コンクールに参加した娘も生徒さんたちからも、練習の過程で賞の名前なんて一度も聞かなかったし、誰かと比べて…とか、金賞とるめとか、そんなことを考えることは本当に一度もありませんでした。
そんなことを考えるよりも、自分の曲を自分らしく演奏する。それがなかなか出来なくて苦労したので、そのことだけに必死でした。

私は昔、周りのプレッシャーに押しつぶされてしまいピアノが弾けなくなった時期が一度だけありました。
何も弾けない。エチュードさえも全く弾けない。
前日まで弾けていたのに、何で?
何なの?どうして全く指が動かないの?
と、頭がおかしくなりそうでした。
いや、おかしくなりました。

電話で泣き崩れる私に、母は
「お母さんは、まどかのピアノが好きよ。」
そう言ってくれました。
母の一言に私は救われました。
だからこそ今の私があります。


だから、私も、母のように何があっても娘の1番の応援団でいたいと思います。
これからも一緒に泣いて笑って喧嘩して
(喧嘩は少し減らさなきゃ…)
前を向いて進んでいこうと思います(^-^)♫


応援して下さった方々
そして、毎日毎日うるさいピアノの音と私たちの喧嘩の声に文句も言わず見守ってくれた家族のみんな、本当にありがとうございました☆