昨夜
テレビ番組を見終わって
ふと窓の外を見たら
東の空に
昇ってきたばかりの
きれいなお月さま
そして今朝
起きると
燦々と太陽が輝いて
ああ
生きよう
生きていこうと
生きていけばいいのだと
力強く
思ったのでした
東北の震災から
一年がたち
前を向いて
いきる
そんな気持ちの復活を
思いましたよ
昨夜見たのは
NHKスペシャル
被災地の夜
東北の各地を同時中継して
一年前と同じ日
同じ時
同じ場所で
それぞれの方々が
体験したこと
感じたことを
静かに語るというものでした
心に残る言葉がたくさん
津波に教われた陸前高田市のビルの屋上の上によじ登って
ひとり夜を過ごした男性
近くの市役所の屋上から聞こえてくるがんばれ～という声に支えられながら
おそらく津波にのまれた家族のことを思い
数日前の楽しかったお宮参りのことを思い
家族のためにも生きようと思ったと
自宅で津波にあい
屋根の上に這い上がり
そのまま波に流され
海の上を三日間漂流した男性は
奥さんと津波の直前まで一緒にいたこと
奥さんを愛していたことを人びとに伝えたいから
生きたいと思ったこと
偶然流れ着いた乾いた布団や毛布にくるまって
寒さをしのぎながら
これはきっと奥さんが自分を助けるために送ってくれたものだと感謝して
生きようと思ったこと
気仙沼の周囲が燃え盛る港町の
倒壊を免れた建物で
小さなこどもを含めた三つの家族が身を寄せあって
三日間を過ごして救助されて
語っておられたのが
助けあげた子供さんたちを守らなくてはならないから
なんとかみんなで生きよう
なんとか助かろうと
力をあわせることができた
助けたのではなくて
助けたこどもたちに
助けられた
力をもらったと
津波にのまれた病院で
入院患者さんたちが
次々と静かに息を引き取っていかれる壮絶な夜を体験した
医師と患者さんは
静かに静かに受け止めて
ささえあって暖めあって
夜を過ごしたと
最後に～その医師が
強く語っておられたのは
生き残ったことは
うしろめたいことなんかじゃない
命があること
生きることは
素晴らしいことなんだと
強く強く語っておられたのが
とても印象的でした
