終盤となった中央快速線グリーン車組み込み準備工事(トイレ設置等)

2023年6月現在 57編成予定の内50編成が完了、3編成(T29,T31,T36)が工事中 4編成が工事予定となっている。

大宮長野東京の3ヶ所で実施しているおり1編成につき約3ヶ月の工期であることから残りの4編成も今年度中には完了する。


そうなると今年度末には大宮長野東京に入場していた分のE233系合計3本が余剰となる。

ではこの3本はどのように動くのか?ここからはこれまでの情報や車両の動きを元に推察する。


余剰編成の対象

現在工事を受けていない編成は以下の7編成となっている。

T32 T34 T35 T40 H49 H51 T71


この内2020年に横浜で製造されたT71編成は4号車のトイレがない状態で出場された。グリーン車を組み込むんだったら最初からトイレを付けた状態で出場しているはずなのでそうしなかった以上T71編成は余剰3本の内の1本となるだろう。そして2020年製のT編成であることから転用先はE233系10両が走っている線区に限られる。

 そして京浜東北線はT71編成が製造された2020年の段階では横浜線と一緒に2024年度からE235系が導入予定だったため除外、埼京線は相鉄直通に必要な機器が搭載されていないことから消去法で転用先は京葉線になる。


次に残りの2編成だが直近の2022年の保全で工事を行わなかったT40編成と最近青編成の代走として運用することの多いH51編成が怪しい

仮にこの2編成だった場合だがH51編成はそのまま青編成の代走、T40編成はT71編成と一緒に京葉線転用が最有力となる。


鍵を握る房総の209系の輸送体系と東金線

先述の通り京葉線は来年3月以降にE233系が増えることが濃厚だがここで鍵を握るのは以下の4点である。

1.先述の2020年時点で存在した京浜東北線と横浜線のE235系導入とそれに伴なうE233系の転用計画の中には房総の209系置き換えが含まれておりそれが2024年度中に始まる予定だったこと。=どんなに遅くても2024年3月の改正には千葉以東において輸送体系変更が必要になる。

2.2021年の3月の改正で内房線外房線の209系は8両16運用と東金線向け6両4運用と木更津以南用の4両1運用に変化したこと

3.2022年3月ダイヤ改正で京葉線が2運用減少した=京葉線の機器更新&ケヨ34の置き換えは運用減で既に用意されている

4.E131系の総武本線成田線の試運転が6両だったこと=総武本線成田線の後継車両は6両固定


以上の4点から中央快速線から京葉線に転用されるT71編成とT40編成の役目は総武本線成田線の後継車両に合わせて2路線を209系6両化(ただしホームドア機器が必要な成田空港発着用8両3本を除く)、その穴埋めとして東金線向けの4運用にE233系6両2本と4両2本を転用、そして京葉線内の6+4両の2運用の穴埋めにT40編成とT71編成が入る。

誉田で分割併合して成東と勝浦に直通する通勤快速(土休日快速)は1往復のみであるためこの分は残りの1運用で対応して翌朝は成東と勝浦から209系6両の運用に充当することで最終的に誉田で分割併合する6+4両1運用と東金線向け4運用置き換えの6両2運用と4両2運用で合計6両3運用+4両3運用を既存の6両4本と4両4本で対応することになる。

総武本線成田線の209系の朝ラッシュは現在8両5運用(内3運用が成田空港発着用)+6両9運用+4両2運用で構成されているため成田空港発着用以外の8両2運用と4両2運用を東金線向けの209系6両4本で対応、4両運用と分割併合廃止して編成固定化

尚木更津以南用の4両1運用と内房線と鹿島線の209系4両臨時増結分は先日の記事の理由からE235系4両で対応する


そしてH51編成の青編成運用代走だが、恐らく五日市線の6両を中編成ワンマン化する際に6両が1本入場するためにその穴埋めとして一時的に青編成を代走すると思われる。つまり五日市線中編成ワンマン化は早ければ2025年3月改正で行われる可能性もある。尚中編成ワンマン化する際は現行の運用体系から6両7本のみ対応を行い、残りの6両3本は青461編成青462編成青464編成の3本と連結して立川〜青梅の3運用を担当するだろう。