今回は第3回として外房線編と行きたいところですが、その前にその外房線編の話に大きく関わってくる将来的なワンマン運転の輸送体系について話していきます

 

◯ワンマン運転の輸送体系

ご存知の通り今年3月13日のダイヤ改正で内房線の木更津~安房鴨川・外房線上総一ノ宮~安房鴨川・鹿島線佐原~鹿島神宮でE131系2両編成によるワンマン運転が行われます。

しかしE131系は12編成24両しか無いため全ての列車がE131系のワンマン運転になるわけではなく朝夕の一部列車は209系のツーマン運転が残ります

しかしいつまでも209系のツーマン運転が残るわけではなく将来的には209系の置き換えとワンマン運転の拡大が必要になってきます。

 

209系は今回のダイヤ改正で内房線・外房線のほとんどの列車が8両編成になりますが、8両編成の場合長編成ワンマンになりホームドアの整備が必要になります。

ホームドアの整備は利用者の多い君津以北と上総一ノ宮以北なら採算がありますが、君津以南・上総一ノ宮以南の場合多くの駅が利用者1000人未満でしかもほとんどの列車がE131系2両編成の状況でホームドアを整備することは採算が合いません

そのため君津以南・上総一ノ宮以南でワンマン運転を拡大する場合6両編成以下の中編成ワンマンになります

とはいえ今回のダイヤ改正で209系をほとんど8両編成にしたことを考慮すると209系後継車≠中編成ワンマンであり君津以南・上総一ノ宮以南の朝夕の一部に残る209系の置き換え≠209系後継車となるのが濃厚です

 

◯朝夕の一部の209系は総武快速線E235系4両編成と京葉線E233系6両で置き換え

朝夕の一部に残る209系の置き換えが209系後継車ではなければ何で置き換えるのか、そのヒントはダイヤと車両設備になります。

現行のダイヤと今回のダイヤ改正の内容を見ると分かりますが実は朝夕時間帯は館山方面は総武快速線直通列車と勝浦方面は京葉線直通列車との接続が多くなっています。

また既に朝夕に1往復京葉線直通の通勤快速(土休日は快速)が勝浦まで乗り入れているため勝浦までなら京葉線E233系6両編成の中編成ワンマンは問題ありません。

勝浦~安房鴨川間の209系は将来的にE131系を終日安房鴨川まで乗り入れるように運用調整すれば置き換えることが出来ます。

また総武快速線E235系4両編成についても以前の記事で紹介したとおり既に館山まで試運転を行っておりLCDや行き先対照表でも館山に対応しているためこちらも館山までなら総武快速線E235系4両編成の中編成ワンマンは問題ありません

館山~千倉間の209系は将来的にE131系を終日千倉まで乗り入れるように調整すれば置き換えることが出来ます。

従ってダイヤ改正後も残る朝夕の一部の209系の置き換えは館山発着は総武快速線E235系4両、大原勝浦発着は京葉線E233系6両、館山~千倉と勝浦~安房鴨川はE131系で置き換えになるのが有力です

とはいえE235系の運用数にも限度があるため209系を置き換える総武快速線E235系4両は現行の君津発着の延長で賄い基本編成の運用は現行維持、京葉線のE233系も現行の上総一ノ宮発着の延長で賄うと思われます。

ただし京葉線の場合は現状分割運用が3本しかないため分割編成の編成数増と運用増が必須になりますが、数年後には京浜東北線と横浜線でE235系が投入されることでE233系が大量余剰となるため分割編成の運用増は幾らでも可能です。

 

今回の記事はここまでですが、冒頭にも記載為たとおり次回記載予定の外房線編は今回の話が大きく関わってきます。外房線編をご覧になる場合は今回の記事を見てからおすすめします。

 

※外房線編についてはダイヤ判明後に考察します