2020年5月12日内房線(木更津~安房鴨川)・外房線(上総一ノ宮~安房鴨川)・鹿島線(佐原~鹿島神宮)に2021年3月ダイヤ改正からE131系を導入することが正式に発表されました。ワンマン運転対応の安全確認カメラも搭載されているため兼ねてから噂されていたワンマン運転も2021年3月のダイヤ改正から行われます

 

さてそんな内房線と外房線だが2021年3月のダイヤ改正でどのような変化をもたらすのでしょうか?自分なりの予測で考えました

 

・E131系とE235系1000番台を「同時」に投入する意味

今回2021年3月のダイヤ改正からE131系の投入が発表されましたが実は千葉地区ではもう1つ同時に新車が導入されます

それは横須賀・総武快速線用のE235系1000番台です。こちらは2018年9月のプレスリリースに2020年度から導入することが発表されていました。そしてE131系は2021年3月ダイヤ改正でE235系1000番台は2020年度ですから同時投入になります。

 

そして「同時投入」というのが2021年3月ダイヤ改正の内容を予測する上でのキーポイントになります。

この同時投入が意味するものそれは内房線と外房線において普通列車の系統分離とワンマン化をする際に同時に横須賀・総武快速線から内房線及び外房線への直通列車を増やすという意味です

内房線と外房線のダイヤをいじる際、普通列車の系統分離とワンマン化だけならわざわざE131系とE235系1000番台を時期を合わせて同時に投入する必要性がありません

 

・接続する東京直通列車の対象と系統分離

では次に具体的にどのように内房線と外房線の系統分離を実施するのか、東京直通列車を交えて予測していきます

まず日中時間帯は例外なく全ての列車が君津と上総一ノ宮で系統分離します。これはE131系の運用範囲から明らかです

そして内房線も外房線も接続する東京直通は横須賀・総武快速線との直通列車でしょう。理由は単純で東京にも千葉にも君津または上総一ノ宮の1回乗り換えで行けるようにするためです。東京にも千葉にも君津または上総一ノ宮の1回乗り換えで行けるようにするには横須賀・総武快速線直通列車でなければいけません

 

・内房線のダイヤ

 次にダイヤですが内房線に関しては日中時間帯は既に2017年3月4日のダイヤ改正でにおいて君津で横須賀・総武快速線直通列車と館山方面普通列車が同一ホームで接続できるようなダイヤ改正を行い、館山方面普通列車を木更津発着にしたため日中時間帯の変更はありません

 ただし朝夕時間帯についてはまだ接続が出来ていないため、2021年3月のダイヤ改正で朝夕時間帯も横須賀・総武快速線直通列車と館山方面普通列車が接続できるようにダイヤ変更がされるでしょう。尚その際既存の横須賀・総武快速線直通列車を接続に利用し運転時刻は変えずに館山方面の普通列車が時刻を合わせる形でダイヤ変更が行われるでしょう

ただし朝の一部時間帯は後述する理由で例外です

 ワンマン運転及びE131系2両の運用こそ日中だけですが、君津での系統分離については朝の一部時間帯を除いて概ね終日実施します。これは蘇我~五井間では通勤通学利用者が多く8両または10両でなければ混雑してしまう一方で君津以南は朝夕時間帯であっても6両以上だと過剰になってしまうからです。そこで輸送力を適正化するために君津での系統分離は終日実施し朝夕時間帯の普通列車は君津以北は8両や10両で運用、君津以南は4両で運用という形態になるものだと思われます。

 尚最後に朝の一部時間帯は例外と言いました。この理由は君津発の横須賀・総武快速線直通列車は7:04を最後に8:47まで約1時間40分間設定されておらず更にその間に君津以南からの普通列車が4本もあるからです。この時間帯は君津以南から木更津・君津の高校への通学客や千葉への通勤客が多く君津以南であっても10両編成で運用されています。また幕張車両センターへの入庫も絡んでくる時間帯です。これらのことから君津発7:04~8:47の間の4本のみ例外で千葉直通が残るものだと考えています。

 

・外房線のダイヤ

 さて内房線以上に予測が難しいのが外房線です。外房線は現在早朝の一部列車を除いて千葉直通になっていますから日中時間帯を含め大幅な白紙改正となります。

 まず外房線については現在のダイヤでは東京直通列車が少ないため横須賀・総武快速線直通列車及び京葉線直通列車の増発が必要になります。特に上総一ノ宮発7:17~10:20の間は直通列車が1本もないため増発が必須です。現在の横須賀線・総武快速線直通列車と京葉線直通列車のダイヤパターンを考慮すると千葉発9:07・10:01・13:01・13:59・14:59・16:00の総武線快速と蘇我発8:20・9:22・10:20の京葉線快速または各駅停車を上総一ノ宮まで延ばす形で直通列車を増発(普通列車の立替)が理想ですが蘇我発8:20に関しては替わりに誉田発7:52の京葉線直通各駅停車を延ばし新習志野~誉田間の無駄な回送列車を無くすのもありでしょう

 また現在の日中の上総一ノ宮発は2本(その内1本は京葉線直通快速)しかないため、茂原~上総一ノ宮間の増発が行われないまま上総一ノ宮で系統分離を実施すると上総一ノ宮発は必然的に横須賀・総武快速線直通列車と京葉線直通快速の2本に固定されます。そのため日中時間帯は八積からの千葉直通が消滅し八積利用者は千葉に行く際蘇我での乗り換えを強いられることになります

 また日中時間帯の東金線直通については一定数の利用者がいるため現行維持と考えています

 朝夕時間帯については内房線と異なり千葉への通勤通学時間帯があるため基本は千葉直通と思われます。

ただし現時点で上総一ノ宮で横須賀・総武快速線直通列車に接続している列車については例外で上総一ノ宮での系統分離になるでしょう

 

以上が内房線・外房線のダイヤ改正の予測です