「ジューンブライドに乗るのが夢だ」と何年か前に書いた記憶があるのですが、実現しませんでした。

 

もともと実現するとは考えていませんでしたし、実際に強い思い入れもなかったので構わないのですが、当記事では結婚式にまつわる内容に触れたいと思います。

 

昨年既婚者になりましたが、家族以外の人を呼んで結婚式を挙げる選択肢はありませんでした。

 

招待する友人がいないからです。華やかな場が苦手だとか照れくさいだとか理由をつけるまでもなく、招待する人がいないのであればどうしようもありません。

 

まあ、私の強い希望により家族婚すらしなかったのですが、自分で決めたことなので何一つ不満はありませんでした。

 

心境に揺らぎがあったのが、本年のこと。

 

結婚式に初めて招待されました。おそらく最初で最後です。

 

諸々思うところもありましたが、最も強く残ったのは敗北感に近い感情でした。

 

人に囲まれる人生を送ってきた人こそが、多数の招待者ありきの結婚式を挙げる選択肢を持つのだな、と。

 

友人がいないのが当たり前である年代から写真を全く撮らなくなった人間と、まるで違うステージに生きてきた人も、珍しくないのだと現実を突き付けられました。

 

家族以外の人と写った写真は15年以上前の物しか残っていない人間が少数派なのかもしれません。狭い世界で生きてきた私には多数派と少数派が何なのかすらわかりませんけれど。

 

今更どうすることもできませんが、私にとって当たり前のように思ってきたことが当たり前ではない、その事実を受け止めて生きていかねばなりません。

 

 

無題