スポーツ報知からです。
【U―17W杯(メキシコ)に出場したU―17日本代表が6日、
成田空港着の航空機で帰国した。
ベスト8進出に5試合フル出場で貢献したDF植田直通(16)
=熊本・大津高=について、横浜M帰国や名古屋など
Jリーグ5クラブが獲得を検討していることが判明した。
高さ、強さ、速さの三拍子そろった逸材。
青森山田から鹿島に加入したMF柴崎岳(18)以来となる
高校2年でJリーグ加入が内定する可能性もある。
U―17W杯8強入りの原動力を、
Jクラブが放っておくはずもなかった。
センターバック(CB)として全5試合フル出場した大津高2年のDF植田。
関係者によれば、すでに名古屋、
横浜Mが獲得オファーを出す準備を進め、
他にも関東の強豪3クラブが13年加入選手として獲得を検討中で、
高校2年でプロ入りが内定する可能性もあるという。
植田は185センチの体格を生かした高さ、対人への強さ、
そして手動時計で50メートル6秒1のスピードも兼ね備える。
また、小学5年の時に、テコンドーで全国3位になった実績を持つなど、
精神面の強さも折り紙付き。大津高入学後、自転車で転倒し、
頭を10針縫い、数日後に試合でプレーしたこともある。
ここまでCBの資質がそろった選手は、なかなか見られない。
あるクラブのスカウト担当は「高さ、強さ、速さの三拍子がそろった選手。
そういうセンターバックはいない。
気持ちの強さもある。いろいろなクラブが注目している」と断言する。
今後、他のJクラブから獲得オファーが殺到するのは確実で、
夏以降には、オファーを受けたクラブに順次、
練習参加をしていく予定もある。
植田は「W杯(U―17)前は大学に行く思いが強かったけど、
今は(プロ入りか、大学進学か)半々くらいになってきた。
早く決めたい」と明かした。
心変わりのきっかけは、2―3で敗れた準々決勝ブラジル(3日)。
「もう一度、W杯でブラジルとやりたい。できるだけ上を目指したいし、
A代表を狙っていきたい」。スーパー高校2年生を巡る争奪戦は今後、
し烈を極める。
◆植田 直通(うえだ・なおみち)1994年10月24日、
熊本・宇土市生まれ。16歳。幼少時からテコンドーに励み、
小3でサッカーを始める。
当初は攻撃的なポジションを中心にプレーしていたが、大津高進学後、
本格的にセンターバックを務めるようになった。
家族は両親、姉、妹。185センチ、73キロ
◆高校2年でのプロ入り内定例 10年1月、
当時青森山田高2年だったMF柴崎岳が、鹿島入りを決断した。
ルーキーとしては異例の5年契約を締結。柴崎はその期待に応え、
福岡戦(4月29日)でリーグ戦デビューを果たすと、
すでに7試合(7月7日現在)に出場するなど、
チームの戦力になっている。
高校2年でプロ入りが内定したのは柴崎だけ。
能力の見極めに時間が必要でクラブがオファーを出すのは、
大半が高校3年になってから。
だが、昨今は優れた人材がクラブの下部組織に流れ、
優秀な高校サッカー部所属選手は減少傾向にある。
年々、スカウト競争はし烈を極め、
オファーを出すタイミングは早まってきている。】