中国からです。
【中国の地下鉄やバスに乗ると、
幼児・老人・妊婦・体の不自由な人に席を譲ることを訴える
標語や標示をよく見かけるが、昨今ではかたくなに
席を譲らない若者も多いようだ。
そんな若者に業を煮やしたお年寄りが、
「指導」のために若者の上に座るという事件が
たびたび発生しているという。西安版報が伝えた。
21日午前、陝西省延安市内の路線バスに
乗車していた70歳前後の男性が、
座席を譲ろうとしない若い女性のひざの上に座った。
女性は叫び声をあげると、他の乗客の笑い声の中
いそいそとバスを降りていったという。
男性の話によると、通勤ラッシュの時間帯で座席が空いておらず、
この女性の前に立ったという。
男性がバスの動きに合わせてよろよろと動いていたにも関わらず、
女性は知らぬ振りをして窓から外を眺めていた。
その態度に「背筋が寒くなった」という男性は
「この若者を指導してやる」とばかりに
女性のひざの上に座ったというのだ。
「年寄りを敬う心がない!」と憤る男性だが、
「彼の行為はセクハラに相当する」と現地の弁護士は解説。
確かに女性には道徳心が欠けている部分があったが、
一方で男性の行為は脅迫であり法律に触れかねない問題だ、
と合わせて指摘した。
中国国内ではこのような事件が最近多発しているようで、
8月には河北省石家荘市で、今月16日には四川省成都市で発生した。
ネット上では、「こんなモラルのない年寄りに
席を譲ってやる必要はない」という意見が多くなっているようだ。】