EURO2012でスウェーデンは予選敗退したけど(イブラヒモビッチのボレーシュートは今大会のベストゴールには違いない),それでもスウェーデンには本作がある。
つうことで,今更ながらamazonでブルーレイを購入,劇場公開時はレイトショーで半分寝てたし,長期の出張の合間だったから脳味噌が疲労で倦んでたし,初見のつもりで真剣に鑑賞しました。
しかしあれだね,フィンチャ―はおしゃれなな~。
OPの移民の歌もカッコイイ,リスベットもチャーミング,ミカエルも無駄に男前,重く緊張感のある映像も素晴らしい。
だけどそれだけ。「フィンチャ―はおしゃれやで・・・」とつぶやきたくなる。ついでに「リスベット要るか?」と突っ込みたくもなる。
こうなってくると俄然スウェーデン版の方が好印象である。
スウェーデン版はリスベットが可愛くない(美人でないという意味)けど原作に比較的忠実なので好感が持てる。
また,「ハリエットの聡明な肖像写真(これはキャスティングの妙か)」と「パレードのさなかハリエットが何かを見つけ驚愕狼狽するときの表情(これはマジで鳥肌が立った)」のインパクトがすごすぎてしばらく頭から離れない。
(この2点はフィンチャ―版ではほとんど重要視されていないように思えた。)
けどそれでも難癖はある。
① リスベットのファッション・センス・・・原作では「パンク・ファッション」と明確には記されていなかったが,ガリガリの貧相な体に「鋲付きの革ジャン」「奇抜なヘアスタイル」「じゃらじゃらしたボディーピアス」だったら,それは間違いなく「パンク姉ちゃん」のそれである。しかもスウェーデン版のリスベットは,革ジャンの下にエクスプロイテッドのTシャツを着ていた(と思う)。
でもなんだろね。「やっぱりダサイ」。
なぜ,UK以外の大陸的な土着のパンクスはすぐ「メタル寄り(ドイツ的)」になるのだろうか?
糊の利いたゴワゴワした革ジャン,中途半端なシルエットの革パン,犬の首輪にドラゴン・タトゥー・・・「あんたら,ひょっとしてメタル?」とがっかりしてしまう。だってメタルって頭悪そうじゃない?(完全な偏見)
原作を読みながら僕が勝手に膨らませたリスベットのイメージは,すばり
「クラスティーズ!」
スパイキー・ヘア,くたくたの鋲付き革ジャン,ボロボロのクラスティーパンツ(AMEBIXとコンクリート・ソックスとかのバンド・パッチが縫い付けてある),ウール製の指なし手袋,ミッキー・ブーツ(もしくはドクター・マーチンの12ホール)・・・リスベットの他者を寄せ付けない奇抜なファッション,黒のイメージといったらクラスティーズ・スタイル以外にハマるものはないでしょう。
「リスベットはベジタリアンじゃないだろ!このうつぼ野郎!」とのご意見もございましょうが,とにかくフィンチャー版よりは「クール」だと思いませんか?
フィンチャ―版に至っては,「ハイカットのスニーカー(!)」ですぜ・・・う~ん?
② 手帳の暗号・・・「電話番号かと思った」て言うけど,ユダヤ系の名前と数字の組み合わせから「旧約聖書」にたどり着くのって意外と早い段階じゃないのかって思うのは僕だけ?
原作でのキリスト教に対する否定的な態度(ミカエルと娘とか)や,聖書的な発想に疎いお国柄なのか,にしても何十年間も誰も気づかず何の検証もされないままってのは不自然な気がする。まあ,衒学的な聖書の引用で痛い目(エヴァンゲリオンとかで)見てる僕ら日本人ならではの感じ方なのかも知れない(おっ,奇しくもフィンチャ―の「セブン」も七つの大罪の引用ですぜ)。
難癖付けたばかりでアレですけど,なんだかんだで僕は本作(原作も両劇場版も)が大好きです。「いい作品だな~」って素直に思えます。
どれくらい好きか,って?
君は,ショッピング・モールや百貨店で,ファスト・ファッションブランドのショー・ウィンドウに「ZARA」のロゴを見つけた時,「ザラチェンコ・・・・」とつぶやきながら拳を固くしたことがあるか?
僕は,ある。 つーか,「ZARA」はスペインのブランドだっつーの。
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