何やら漢字だけが無機質に並んでいると小難しい。

 

『 赤戸可否道 』

 

これでアカイトコーヒーと読みます。

 

赤い戸の可否道

『可否道』とは、僕の大好きな作家、獅子文六の代表作〝コーヒーと恋愛〟の原題で、1962年から読売新聞に連載された長編小説です。

可否とは、すなわちコーヒーのことです。

コーヒーの表記としては珈琲という当て字が1962年当時にはすでに定着していたらしいのだけれど、

明治時代にオープンした日本最初のコーヒー店「可否茶館」が使った当て字を採用し、物語に重要な役割を果たす、コーヒーの味の可否を語り合う会を『日本珈琲会』とはせずに『日本可否会』としたところの獅子文六のセンスに僕は惹かれるのです。

 

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完全な自己満足です。

それ以外の何ものでもないのだけれど、

アカイトコーヒーの漢字表記をこれから『赤戸可否道』とすることにしました。

そしてこの漢字の並びを眺めていると、

まだまだ漠然としているのだけれど、コーヒーと本がこの場所で今までにありそうでなかった形で何だかしっくりと結びつくようにしていきたいと思っています。

 

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例えば、

続きが気になるけれどもう家に帰らないといけない時間になってしまったら、その本も一緒に持って帰れて、読み終わったらまた返しに来てくれたらいい。

 

借りて帰る分には、その本の所有権はお店にあるからそこにお金のやり取りは必要なし。

子供の頃、友達からファミコンのカセットや漫画本を借りて帰っていたのと同じこと。

そのかわり借りパクはアカンよ。

 

例えば、

その本がとても気に入ったから読むだけではなくて家の自分の本棚にずっと置いておきたいと思ったら買って帰れたらいい。

 

本には値段がついているからその金額に納得できればお金を払う。そしたらその本の所有権はあなたに移るから、その日からその本の居場所はあなたの本棚になる。

 

 

そんなことを少しづつ形にしていきます。

 

赤戸可否道

アカイトコーヒーという本屋さん。

悪くないと思うのは僕だけなのだろうか?