十一日目
この航海では初日から台風のため一日足止めを喰らいましたが、また台風が来るみたいです。この日は境港の南にある「みなとタワー、お魚市場」などに行きたかったのだが、急遽出港することに。行き先はと言うと・・・・・九州方面!こんな大雑把で良いのか?と思ったのは僕だけでしょうか。この時点で台風は九州のかなり南で中国、近畿地方を直撃するのではないか?という予報であったため、なるべく台風から逃れるために九州へ一気に避難するするとのこと。出港は10時過ぎで、11時には昼食の時間。ちょうど食当で、ハヤシライスを準備していると、いきなり大きな揺れが!この揺れを例えようにも例えられないもので、強いて言うなれば遊園地にあるバイキングという絶叫マシンみたいなぐらい・・・。
で、僕は部屋の中でも一番船首側に座っていたので、この揺れを直接受けた僕は目の前のハヤシライスを瞬間的に口にの中に押し込んで、寝ようと思ったらこんな時に限って食当。そのため、部屋の端っこにある自炊場で40人分の食器を洗う。ただでさえ、狭くて足とかに青タンを作ると言うのに、半端なく揺れているところで洗い物をするというのはマジ罰ゲームでした。最初は4人ぐらい洗い物してたのに、気が付けば2人になっていて、洗うのに20分ぐらいかかってしまいましたよ。結局、この揺れも2時間ぐらいで納まったんですけど。結局この日は何も講義は無く夕飯前まで寝て、ご飯を食べたらテレビを寝て寝てしまいました。
十日目その3
まっぷるにのっているお蕎麦屋さん。
それは「献上そば 羽根屋(はねや)」 です。出雲で約150年の歴史を誇る人気のそば屋さんの松江支店だそうで、大正天皇以来、歴代の天皇が食したことから献上そばと言うようになったとか・・・。それはさておき、いざ店内へ。店内は小さくてカウンター席4つに4人がけの机が1つだけと言う具合。僕たち3人は机のあるところに腰をかけて早速メニューを見る。この店のお勧めは「鴨南そば」という鴨肉を使ったそば。そしてお馴染みの割子そば。他の2人はそれぞれこれらを選んだが、僕の心情としてはメニューが同じになると言うのは少し嫌なので、他にメニューが無いか見てみると、
ありました!「納豆そば!」
生涯21年生きてきた僕にとって初めて耳にする言葉で何がなんだか分からなくなり、頭の中は納豆のネバネバで満ち溢れていました。このネバネバしたような響きのするそばを何としても食べてみたいという衝動に掻き立てられ納豆そばを注文することに・・・。
それぞれがそばを注文して、お茶を飲みながら一息ついていると、テレビが点いていて、そこに映っていた番組が何と「ミュージックステーション」3人それぞれが携帯を見て、今日が9月3日であることを確認し、さらに夕方5時半ぐらいであることを確認して、改めてテレビに映るMステを見る。鳥取・島根には朝日テレビ系列はキー局が無いのだろう。しかしこれで驚いてはいけない。青森にいた時には「笑っていいとも」夕方にやってたんだから・・・。
と、こんな具合で地方のテレビ事情をしみじみと感じながら10分経ってぐらいにそれぞれ3人のそばが来た。鴨南そばも割子そばも見栄えからして美味しそう。で、納豆そばはというと・・・前回の日記に写真が載ってあるように、そばに大根おろしが乗っていて、その上に納豆が乗っている。正しくネーミングの通りのそばである。そしていざ食べてみると・・・意外に美味しい食べ物であった。というか、納豆自体臭いがほとんど無く、納豆の粘り具合がダシと混ざり合い、程よいトロミ具合。そばも手打ちの出雲そばでかなり満喫。これでまた一つ地方の名産品を食べることが出来ました。
と、そばの余韻に浸ることなく急いで松江駅に向かって米子行きの列車に乗り込む。電光掲示板には乗るはずの列車は無く、20分早い列車がありそれに乗り込んだ。2,30分で米子駅到着。この時時間は6時30分を過ぎていただろう。後は境港線のホームに行くだけと思い、時刻表を見ると、無い!!!7時台で境港に向かう電車が無く、次の電車は8時過ぎ。この日に限って門限は9時。単純に計算しても門限に帰ることが出来ず、一気に動揺が隠し切れず、急いで改札にいる駅員さんに聞いてみると、7時台に電車があるとのこと。それを聞いた瞬間、自分の中に張り詰めていた緊張の糸が切れるどころかさらに張り詰めることに。「今回の行き当たりバッ旅は必ず最後にオチがある!船にたどり着くまで何があるか分からない」
電車の中でも緊張の糸は張り詰めたまま。「早く駅に着いてくれぇ~。駅前にタクシーがいますように!」と3人で興奮しながら言い合い、刻々と時を刻む時計だけを見ていました。1時間ぐらいして境港駅に到着。駅前のロータリーを見ると、タクシーが一台!「救われたー!」3人が一斉にそのタクシーに向かって全速力。無事8時30分ぐらいに船に帰ることができたのでした。今日の出来事は大学生活の記憶としてベスト3には間違いなく入る出来事でした。
十日目その2
九日目
七日目(その3)
そんな素晴らしい景色を堪能してさらに30分くらいすると、ようやく目的地の温泉に到着。早速温泉に入ろうと看板を見ると、そこに飛込んできたのは「混浴!!!」その瞬間「来たぁ~」と気持ちは高揚し、いっこくも早く温泉に入りたいと思いつつ、冷静に考えれば、温泉に来るまでに何人の若い女性を見掛けたのか?そう考えた瞬間、一瞬にして高揚は治まってしまいました。そして温泉に入ってみると案の定湯船には10何人の男性と数人のお祖母さん。まっ、そんなことはもう気にすることはなく湯船にはいると、歩き疲れた体が癒されて、ビバ温泉!といった具合に満喫しました。あの温泉に入った時の気持ちの良さはこの世のものとは思えないくらいの物がありますよね?で温泉を満喫して青森市内に戻り、飲み会に参加したのでした。