高知県土佐群土佐町地蔵寺に河内神社がありここに石鎚神社が合祭されている。
この石鎚神社の情報は土佐町史にこのように記されている「石鉄神社 土佐国土佐群
森郷相川村 桁行二間梁間一間 杉皮葺 信徒二十人」と記されてあり現在も相川という
地名は残っている、そして元相川村だった場所は図書館で調べていたので大体の場所
は分かるものの広範囲であり、今まで何度も現地入りしては聞き込み調査をしてきた。
山間で数えるほどしかない民家で聞き込みも何も情報は得られず、それらしい場所に
も社はない、自分的にこの石鎚神社は現存しないと判断した。
そして更に図書館で調べていると、この地域の小さな神社は河内神社へ合祭されて
いる事が多い事に気が付き、石鎚神社が合祭された河内神社の探索に切り替えた。
しかし河内神社は幾つかあり特定はできないが自分的に印象の強い河内神社が1つ
ありまずここへ訪問してみた、この河内神社は地図にも載っていないし木に囲まれ周
囲からもまったく見えない神社であるがこの辺りでは大きな神社である。
そして境内社を探すも大山祇神社のみ、そして本殿の扉に手をかけるとす~っと開い
た、なかなか中に入ってお参りできる神社も少ないが内部は壁一面に奉賛者氏名が
記されていた、合祭社の記録を探すも見当たらず諦めて少ないお賽銭に祭壇前で手を
合わせ顔を上げると神額が左右にあり左側の額には数多くの神社の名が読み取れた
薄暗い中じっと見ていると「石鉄神社」とある ! ! 自然と口元が緩み、やっと見つけたと
いう思いでいっぱいである(^_^)。この神額には15の神社が記されてありここに合祭され
た神社で間違いないと思う、ただこの石鉄神社が相川村の物かどうかは断定できない
が、まずそう考えて間違いないだろう、他には石鎚山と分かるものは見える所にはなか
ったが、もしかしたら本殿内には石鎚蔵王大権現の像が残っているかもしれない。
石鎚神社が合祭された河内神社はここにある ! !
439号線の入り口には渡瀬バス停がある
あの森の中に河内神社はある
民家裏から道なりに上ると入り口はある
この辺りにしては立派な神社である
参道に並ぶ石碑はどれもすばらしい内容
境内は広く立派な鳥居である
神額には「河内神社」
何となく鬱蒼とした境内は不思議な感覚がある
やはりこの参道は何か違った感じがある
こんな風に思うのも珍しい ! !
「河内神社」
そしてここは中に入ってお参りできる
内部の壁は歴代奉賛者の氏名板でびっしり
この地域の方の信仰心が伺える
そしてお賽銭箱上部には ! !
左側の神額は合祭された神社だと思う
そして「石鉄神社」の文字が ! !
ここには間違いなく石鎚の神が祭られてある
すぐ横にある唯一の境内社の鳥居
神額には「山の神」とある
奥に入っていくと岩の前に小さな社が祭られてある
石鎚神社のようにも見えるがこれは大山祇神社である
本殿前の祭日一覧に「境内社 大山祇神社」と記されてあった
「やはり石鎚山はすばらしい」
旅する石鎚信仰者