2016年7月 高知県 高知市 七ツ淵の石鎚山 | 旅する石鎚信仰者

旅する石鎚信仰者

やはり石鎚山は素晴らしい。

 

高知県高知市の北部に七ツ淵と言う所がありここに石鎚山がある

この情報は読者の方からいただいた情報であり以下の内容である。

「七ツ淵にある石鎚山は誰も知りません、小さな祠と一枚岩があります呼ば

る時があると良いですね」以上

何と判断すればいいだろうか、呼ばれる、ここへ行けば呼ばれるのだろうか?

ただ1つの救いはこの石鎚山の祠の画像がある事である ! ! 20cm四方の小さ

祠の写真であるが現地へたどり着けば確認は十分できる内容である。

しかしこの画像から得れる情報は少なく自分なりにまとめた情報を記載してみる

「岩に生えた草から標高の低い湿気のある張り出した岩の上である」

「木の陰から南向きに張り出した岩で祠は北向きに2つある」

「上記の事から山の南面であり今までの経験から集落の北側にある」

「年に1度お祭りがあり集落の人が行っていて踏み跡はしっかりしている」

こんな感じであり、はっきり言ってどうとでもなる情報であるがあとは現地へ行っ

て石鎚山に呼ばれる事を待つしかない。

こりゃ自称冒険家として何としても見つけたい石鎚山である ! ! しかし七ツ淵

2キロ四方はある山間で民家もまばら、地図には無い林道が迷路のように走って

いて狸道を合わせれば迷子になりそうな所である。

そんな中、必死の聞き込み調査も民家も無いが集落らしい所も無く、やっと見つ

けて数件の聞き込みも「私は60年ここに住んでいるが石鎚山は聞いた事が

無い、まだボケてはおらん」と言う。

どういう訳か伊予の石鎚山の事は知っているがこの地にある石鎚山の事は誰

知らないようである、情報提供者の方も七ツ淵地区の方であるがずっと知ら

かった所で石鎚山の事は爺さんに聞いたと言う事であった。

そして話せば長くなる七ツ淵石鎚さん探索の旅、山中をさまよう事3日間

無事に発見する事ができた(^_^)。歩いた距離はかなりなものだが最後に間違い

なく1つだけ言える事はこの日にこのタイミングで探さなければ発見できなかった

と言う事である「今日もこの石鎚山に呼ばれたな」と言う事であるがこの調査の

現実はなかなかのものであった事は言うまでもない。

最後にいろいろと考えた結果この石鎚山の詳細な位置はこの日記には記さな

事にした、自分なりにいろいろな思いもあるのだがこの地区の方だけの小さな

石鎚山である、このまま静かにしておこう。

 

 

 


 

 

 

 

 

林道から竹林へ入る、何の印もないただの山道

石鎚山までの道は綺麗に刈られている

 
獣避けの電線を跨いで広い竹林へ出ると
右上に踏み跡は続いている

少し登ると峠に出るが少し下る感じで道は続いている
 
そして正面が開けてくると
 
広場に出た、竹が組まれ直会の痕跡がある
信仰する場の近くでよく見られる光景だ
 
この広さだと数名分でしかない
火の跡はないのでお供え物をいただく程度だと思う

やはり石鎚信仰の地では一升瓶は付き物である
 
ここから少し先には
 
ここは七ツ淵地区北方の山中であり
南西向きに張り出した大岩上の細尾根である
しかし地理院の地図では等高線も穏やかで平な感じ
崖の印も無く嶽々しい場所とは思えない所である
 
まさしく自然崇拝の地としてふさわしい場である

祠は2つあり右側の小さいほうが石鎚山である
左側の大きいほうが三宝様と言う事であるが
どちらも確信できるものは何ひとつない
そしてこの七ツ淵ではこの地を三宝様で知られ
石鎚さんの事を知る人はほんの一部のようである
ちなみにここから一番近い家のお婆さんが
「私は60年ここに住んでいるが石鎚山は聞いた事が無い

まだボケてはおらん」と言った方である(^_^)。

 
 下を見下ろすと立ち上がった岩の上である
ここへ来てまず思った事は
すぐ隣の尾根先にも大岩がそそり立っている場があり
前日調査をしていたのであるが信仰の地と
言うものは見た目や状況で判断する場ではない
と言う事を今になって知る事になった

はるか下方は谷筋で沢がある
今、考えればこの下の沢も昨日入り込んだ
そしてこの岩場のすぐ隣の尾根も調査している
しかしその時は呼ばれなかった
そして今日はこの地へ来る事ができた
目先に見えている景色だけを経験で判断していると
その奥にある本当の物が見えないと言う事である
「やはり石鎚山はすばらしい」と思う旅であった
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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