拠点施設前で記念写真 

私ども視察団と県と市、関係者、さらに障害を持つ従業員、一時預かりの高齢者とともに

 

7月20日(水)、石川県を視察しました。午前中は、輪島市を訪問しました。

 

のと里山空港で坂口茂輪島市長と

 

輪島市(坂口茂市長)は、石川県北部、能登半島の中核となる市であり、輪島塗や朝市、世界農業遺産に認定されています。北前船や漁業で栄え、現在でも輪島港の水揚げ高は県内一です。輪島空港が開港して活性化に取り組んでいますが、少子高齢化人口減少社会に直面して、高齢者のみ世帯や空家の増加などの課題も抱えています。人口は2万7千人です。

輪島市ホームページ | 輪島市 (city.wajima.ishikawa.jp)

 

拠点施設は輪島の町の中

 

現在、輪島市では、昨年12月にバリアフリー大賞内閣総理大臣賞を受賞した、漆の里「輪島KABURET(カブーレ=漆×人がかぶれるの造語」という地方創生の取組みが行われています。その理念は空き家や空き地などの「あるものをいかす」ことであり、高齢者や障害を持つ方、地域住民も来訪者も「ごちゃまぜ」にして、官民連携して生涯活躍するまちをつくろうというものです。

輪島KABULET®カブーレ (wajima-kabulet.jp)

 

その拠点施設は、輪島の中心市街地の露地に入った住宅街に一角にあり、空き家と空き地を改装して、輪島伝統の町家の特徴である黒瓦と板塀を再生させたもので、3つの施設が入っています。

 

 

⑴本格蕎麦屋「輪島やぶかぶれ

国際貢献もありブータンの蕎麦粉を輸入して、障害を持つ方々が自家製粉・自家製麺でつくる本格蕎麦屋です。訪問時は全従業員で朝礼を実施しており、挨拶しました。昼食として、もり蕎麦と天丼を頂きましたが、大変美味しいものでした。

 

足湯

 

⑵天然温泉「三ノ湯・七ノ湯

地下1165mの天然温泉を掘削して、肌に良い食塩泉で温泉かけ流しの2つの湯と1つの家族専用風呂があり、露天風呂も併設されています。地域住民は無料で、それ以外は銭湯感覚で入浴できます。

 

⑶福祉拠点「B’s WAJIMA

高齢者デイサービスと訪問介護ステーションがあるとともに、児童発達支援施設もあります。施設全体が障害者や高齢者の就労支援の場所となり、住民自治室で遊ぶ子供たちから温泉に来た地域住民、各サービスの利用者など、様々な人が「ごちゃまぜ」で集まることができる共同体の第三の居場所となっています。

 

そして、拠点施設の前には、これも空き家と空き地を改装して、町家風の新たに運動拠点施設があります。

 

⑷運動施設「ゴッチャ!ウェルネス輪島

石川県白山市、小松市に続く3号店となる、運動拠点とのことです。子供から高齢者まで、障害の有無に関わらず利用できる地域のかかりつけの運動拠点とのことです。地域に密着しているからこそ一般的なスポーツジムに比べて利用率が高く、退会率が少ないのが特長だとのことです。視察すると、近所の高齢者が気軽に運動していました。

 

拠点施設から歩いてすぐの場所に5つ目の施設がありました。

 

⑸親子でつくり楽しむ喫茶店「カフェ・カブーレ

 空き家だった診療所を改装して、地元能登ヒバを使い、木の薫りがする施設です。1階は親子が自分たちで、ピザやオムライス、コーヒー等の飲物を調理して片づけることまで行る喫茶店でした。奥の部屋では、障害者が蕎麦屋の箸をつくっていました。

2階は、ハーブを入れたボールを使ったタイ式マッサージをしてくれる場所となっていました。

 

ゴルフ場の電動カートのような4人乗りの電動小型低速車(軽自動車のナンバーあり)に乗って、第2弾となる拠点施設を視察しました。日本遺産にもなっている大型の山車を繰り出す輪島のキリコ祭り、その中心となっている重蔵神社の近くは、かつては輪島一の歓楽街でした。

 

⑹宿泊拠点「うめのや

その輪島市中心部に築70年余りの町家を改装して宿泊拠点が整備されていました。輪島ならではの漆や白漆喰などを生かし、中庭を残し、郷愁あふれる落ち着いた空間となっていました。誰でも気軽に低廉な値段で個室や2段ベッドの大部屋に宿泊することができます。

 

⑺テレワーク空間「コワーく・うめのや

町家に隣接した蔵も改装して、テレワーク空間となっていました。実際、1週間宿泊しながら仕事で貸し切った会社があったとのことです。

 

⑻ラーメン店「中華そば・いぶき

また、町家の正面には、ラーメン店「中華そば・いぶき」があります。化学調味料を一切使わず輪島の食材本来の味を最大限に生かしたラーメン。餃子や唐揚げもおすすめだとのことです。隣には、障害者が働く自家製粉・自家製麺工場でした。そして、その前を開放的な軒下テラスにして、夏ともなれば間近でキリコ祭りも楽しめるとのことです。残念なのは、ラーメンを実食できなかったことです。

 

⑼自転車・オートバイ専用車庫「ガレージ・うめのや

「うめのや」から少し歩いた場所に、空き店舗を改装して、自転車やオートバイの専用車庫となる「ガレージ・うめのや」がありました。空気入れなどの備品も充実しており、次の目的地の相談や愛車のメンテナンスなど、能登をツーリングする際に気軽な立ち寄り場所を目指しています。輪島市は、2019年「ライダーを笑顔で歓迎する都市」を宣言し、「輪島KABULET」はライダーを歓迎するまちづくりにも取り組んでいるとのことでした。

 

時間の関係で視察することができませんでしたが、それ以外に空き家を障害者向けに改装した短期入居住宅「カサ・カブーレ1/2」や、奥能登発の高齢者サービス付き住宅「新橋邸」、障害を持つ方が共同で生活して自立を支援する女性向けのグループホーム「アサンテ」があります。

 

以上のような取組みの中核を担っているのが社会福祉法人佛子園(雄谷良成理事長)です。

雄谷理事長は、白山市の日蓮宗「行善寺」の住職であり、青年海外協力隊に参加し、現在は隊員のOBOGでつくる青年海外協力隊協会の会長でもあります。父親が行善寺に隣接して、障害児を支援する社会福祉法人を設立します。それを引き継ぎ、各種事業を展開してきたと言います。

障害を持つ人たちが安全に暮らせる場を作ろうと、平成7(1995)年に重度の障害者支援施設「星が岡牧場」(石川県能美市)、平成10(1998)年には地ビール等をつくる就労支援施設「日本海倶楽部」(石川県能登町)などを立ち上げます。

平成20(2008)年から廃寺となった西圓寺(石川県小松市)を障害者から子供、高齢者の地域共同体の核として再生させ、10年間で地域人口が増加させるという成果を出します。

それが評価され、平成26(2014)年からは、国立病院の跡地1万1千坪の敷地を活用して「シェア金沢」(石川県金沢市)という児童入所施設や高齢者向け住宅、学生向け社宅、地域住民も使える食堂、売店、温泉等の多機能を導入した生涯活躍するまちをつくり始めます。それが、地方創生、一億総活躍社会の模範となりました。

そして、翌年には雄谷理事長が生まれ育った「行善寺」(石川県白山市)の境内に、他施設と同様、温泉入浴施設を作り、近隣住民の入浴料は無料とし、診療所やスイミングプール、フィッ トネスセンター、乳児保育園などが入る複合施設「B’s行善寺」を次々と開所させます。行善寺のまわりには、障害児が暮らすグループホームやサービス付き高齢者向け住宅、学生向けのシェアハウスも作ったとのことです。ここに住む学生や地元の人、佛子園のスタッフたちが定期的に会合を開き、自分たちの町をどうしていくかを話し合い、住民自治の意識も醸成に努めているとのことです。

 

◎全国に広がる「あるものをいかす」「ごちゃまぜ」の生涯活躍するまち

 

以上の取組みの成果の上に、「輪島カブーレ」の取組みがあり、さらにその輪が全国に広がろうとしています。宮城県岩沼市や鳥取県南部町、広島県安芸太田市、長野県駒ケ根市、大阪府摂津市等です。

https://shougaikatsuyaku.town/ 

 

生涯活躍のまちづくりが全国に広がるように、微力ですが支援していきたいと思います。

 

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◎原油高・物価高対策

 

ロシアのウクライナ侵略もあり、企業物価は5月9%増、消費者物価は4月2.5%増となっています。国際的には物価上昇は低いとはいえ、国民に暮らしに影響を与えています。家計負担としてはエネルギーと食料品を中心に、5万から8万円増となっています。

 そこで、政府では以下の政策を順次実施しています。

 

⑴生活の下支え

⑵物価高対策

⑶賃上げ対策

⑷地方による支援策

⑸マイナポイント

 物価・賃金・生活総合対策本部|内閣官房ホームページ (cas.go.jp)

 

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◎コロナ禍対策

 

  一昨年来のコロナ禍について、ワクチン接種の2回接種が80.9%、3回目接種が7,894万回62.3%、4回目接種が789万回となっています(7/20)。世代差があり、20代が46.9%、30代が50.7%(7/19)、地域差もあり、沖縄が46.3%、大阪55.7%に止まっています(7/19)。

 

わが国の新規感染者数は1週間平均で1日約9.4万人(前週平均1日約5.2万人)と急増しています。入院患者数も73万人(+1.3万人)と増加しています。重症患者数も、176人(+21人)となっています(7/19)。病床使用率が全国平均で25.0%(前週比+9.8%)で、沖縄で56.6%(+9.3%)、熊本53.3%(18.2%)と5割を超えました。重症病床使用率は、全国平均13.8%(+5.4%)で、東京39.4%(+13.3%)、沖縄23.3%(+6.7%)となっています(7/15)。

都道府県の医療提供体制等の状況について|厚生労働省

 

政府与党では、この2年間積極的な財政出動を行ってコロナ禍対策を進めてきました。一昨年令和2年度予算で3回、昨年令和3年度予算で1回の補正を行い、当初予算以外に計109兆円を執行しました。

令和4年度予算107兆円超を執行させ、コロナ禍対策として予備費5兆円を計上しています。

 

引続き感染症対策の徹底を図りつつ、社会経済活動の活発化に向けて、力を尽くしたいと思います。

 

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◎内閣府副大臣の仕事とは

 

国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条に、「日々勉強!結果に責任!」をモットーとする内閣府副大臣、参議院議員赤池まさあき(比例代表全国区)です。

 

内閣府の全体の業務と分担一覧

20211112_tanmu.pdf (cao.go.jp)

 

内閣府副大臣として活動一覧

写真で見る動き - 内閣府 (cao.go.jp)

 

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◎でんき予報 電力逼迫の中あなたの街の電力需給は・・・

 

 

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 ◎災害支援

 

気象庁の防災情報です。

気象庁 | 全国の防災情報 (jma.go.jp)

 

災害ボランティアの募集情報です。

https://www.saigaivc.com/ 

 

日本赤十字社の義援金募集情報です。

http://www.jrc.or.jp/contribution/ 

 

災害が各地で頻発する中で、災害復興のために、観光支援を行っています。

https://travelersnavi.com/coupon/

 

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◎自民党党員募集

 

 自民党では党員を募集しております。党員は、自民党総裁選挙(次回は令和6年2024年)での投票権を持つことができます。ぜひ事務所までご連絡下さい。

 

◎赤池まさあき後援会入会案内

 

後援会入会希望の方はこちらへ

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