鉄道網維持に赤信号　経済・環境面だけでなく防災・防衛面から維持を

令和元・2019年度在来線　線区別利用状況(出所：JR西日本)

国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条に、「日々勉強！結果に責任！」をモットーとする内閣府副大臣、参議院議員赤池まさあき(比例代表全国区)です。

　2月24日(木)ロシアによるウクライナ侵略から6週間以上経ちます。EU(欧州連合)では外相会議が開催され、ウクライナへの軍事と経済支援、露への制裁強化が議論されました。わが国も、国際社会と連携するとともに、自国の外交・防衛・情報力の強化もまったなしです。

◎JR西日本　赤字路線初公表

4月11日(月)、JR西日本が、地域の皆様と各線区の実態や課題を共有することで、より具体的な議論をしたいと各線区の経営情報を初公表しました。

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/220411_02_local.pdf　

JR西日本は、国鉄から民間会社として再発足から35年間、輸送改善や観光誘発といった利用促進策を進めてきた一方、沿線人口の減少・少子高齢化、道路整備や道路を中心としたまちづくりの進展など、地方路線を取り巻く環境が大きく変化してきたと概括し、そのため鉄道は自動車に比べてきめ細かな移動ニ

ーズに応えることができず、線区によっては地域に貢献できず、厳しい利用状況になっていると自己分析しています。

(出所：JR西日本)

今回公表した赤字路線は、大量輸送という経済面でも、ＣＯ２排出という環境面でも鉄道の優位性を発揮できていないと自認しています。今後もさらなる人口減少が見込まれる中で、持続可能な地域社会をつくるためには、線区の特性の違いや移動ニーズをふまえて、地域のまちづくりに合わせて、現状の鉄道でいいのか、他のバスや車への最適な地域交通体系はないのか、鉄道を維持するにしても、上下分離(公設民営)方式導入等の検討を地域とともに考えていきたいと訴えています。

　JR西日本の各路線の経営状況を見ると、いわゆる赤字路線が全体の3割であり、その収支率は2割以下となっていて、とても営利を目的とする民間会社としては成り立たない状況となっています。これは、JR西日本に限らず、全国のJR各社や大都市部を除く民間鉄道や路線バスを担う同様の状況です。

　4月11日(月)、自民党では鉄道議連とバス議連の合同会議が開催され、上記の問題について議論しました。

　平成19年に地域公共交通活性化再生法という法律を制定して、それに基づいて地方公共団体において、関係者が一堂に会した協議会等を通じて、地域にとって望ましい地域旅客運送の姿を明らかにする地域公共交通計画を作成することになっています。

　公共交通政策：地域公共交通の活性化及び再生に関する法律について - 国土交通省

　しかしながら、制定から18年経つわけですが、全ての地公公共団体が作成する必要があるとはいえ、実際は672件にとどまっています。

　具体的な地域名は地域公共交通 (mlit.go.jp)

令和2年には法改正して、政策目標を明確化してはいます。

スライド 1 (mlit.go.jp)

　今後、各路線の収支の公開を通じて、地域と事業者の議論を進めてもらうとともに、地域公共交通計画作成を義務化していく必要があります。その蔡には、経済合理性や環境面はもちろんですが、防災や防衛面からも道路とともに鉄道網の維持を考えていくことが大事だと思っています。

　人口減少時代が本格的に到来する中、公共交通機関を維持すべく引続き力を尽くします。

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◎内閣府副大臣の仕事とは

内閣府の全体の業務と分担一覧

20211112_tanmu.pdf (cao.go.jp)

内閣府副大臣として活動一覧

写真で見る動き - 内閣府 (cao.go.jp)

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◎最新のコロナ禍対策

一昨年来のコロナ禍について、ワクチン接種の2回接種が79.7％、3回目接種が5,755万回45.4％となりました(4/11)。若年層への加速化に向けて、教育関係者等へ通知を出して促進依頼を行っています。

わが国の新規感染者数は1週間平均で1日約4.8万人(前週平均1日約4.6万人)、入院患者数は48万3,377人(＋6,322人)と増加に転じています。重症患者数は、465人(-19人)と底を打ち始めています(4/10)。重症病床使用率も全ての地域で3割以下となっていますが、増加に転じて①愛媛26.3、②東京23.4、③奈良20.6、④大阪20.3％と2割を超えている地域もあります(4/8)。

都道府県の医療提供体制等の状況について｜厚生労働省

政府では、3月22日(火)「まん延防止等重点措置」を全ての地域で解除しました。春の行楽日和とり、人流が増加したため、新規感染者が減少から増加に転じました。それにより、入院患者数が増加し始めており、今後重症患者数が増加するという悪循環となりかねず、注視が必要です。

4月7日(木)岸田総理は記者会見して次の3点について国民にお願いしました。①基本的な感染対策の徹底、②抗原定性検査キットを活用して日常生活の中で積極的な検査、③若年者も含めて、ワクチン3回目接種の早期接種等'です。

令和4年4月7日新型コロナウイルス感染症対策についての会見 | 首相官邸ホームページ

　4月10日(日)からは、1日の新規入国者数を1万人と拡大しました。

政府与党では、積極的な財政出動を行い、コロナ禍対策を進めてきました。一昨年度予算は3回に渡る補正を行いました。25.7＋31.9＋19.2＝76.8兆円を執行し、昨年度繰越金として約30兆円となり、民間の貯蓄に回った分も20兆円あると言われています。昨年度予算107兆円と昨年末に補正31.6兆円を成立させ、3月22日(火)には令和4年度予算108兆円も成立させ、コロナ禍対策とともに、コロナ禍後を見据えて、経済のV字回復を目指しています。令和4度経済成長は名目で3.6％、実質3.2％の見通しであり、完全失業率は2.4％と、政府では近年にない高い経済成長を予測しています。

　令和4年度予算も成立し、ようやく経済V字回復を望めるようになってきています。引続き感染症対策と社会経済活動の両立を続けたいと思います。

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◎災害支援

気象庁の防災情報です。

気象庁 | 全国の防災情報 (jma.go.jp)

災害ボランティアの募集情報です。

https://www.saigaivc.com/　

日本赤十字社の義援金募集情報です。

http://www.jrc.or.jp/contribution/　

災害が各地で頻発する中で、災害復興のために、観光支援を行っています。

https://travelersnavi.com/coupon/

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