1月26日(月) 第189回通常国会開会 「地方創生と安全保障国会」
シリアの日本人拘束事案については、ISIL(アイシル＝過激派イラクとレバント(地中海東岸)のイスラム国)がラジオで犯行声明を行いました。ギリシャでは、反緊縮財政派の野党勝利が伝えられています。国政情勢は、さらに混沌となってきます。
そのような中、本日1月26日(月)に、第189回通常国会が召集されます。憲法の規定にそって、6月24日までの150日間の会期となります。
●今日1月26日(月)の予定
初日の今日は、次のような日程となります。両院の構成を決め、天皇陛下をお迎えして、開会式が開催され、まず両院で今年度補正予算案3.5兆円について、麻生財務大臣の財政演説から議論が始まります。
09:40 ～ 10:00 参議院自民党 議員総会 (院内)
10:00 ～ 10:05 参議院・本会議1回目 （院の構成）
10:15 ～ 10:17 拉致特委員会
11:30 ～ 12:00 自民党 両院議員総会
(12:00 ～ 12:05 衆議院本会議1回目 （院の構成）)
12:40 ～ 12:50 天皇陛下 国会御出迎え
13:00 ～ 13:10 国会開会式 参本会議場
13:20 ～ 13:30 天皇陛下 国会御見送り
(14:00 ～ 14:10 衆議院本会議2回目（麻生財務大臣 財政演説）)
14:30 ～ 14:35 参議院・本会議2回目（麻生財務大臣 財政演説）
●今国会の焦点
4月には統一地方選があり、地方創生実現のために、3.5兆円の平成26年度度補正予算案を2月12日頃までに、さらに96.3兆円の平成27年度予算案を、3月末年度内での成立を目指しています。
安倍晋三総理は、1月5日の年頭記者会見で、今国会を「改革断行国会」と位置付けています。
「15年も続いたデフレによって日本人は大きく自信を失いました。」「日本経済を必ずや再生する。そのためにはこれまでにはない大胆な改革を進めていかなければなりません。」「東日本大震災からの復興、教育の再生、社会保障の改革、外交・安全保障の立て直し、さらには地方創生や女性が輝く社会の実現」に取り組み、「いかに困難な道であろうとも、子供たちの未来を見据えながら、国民の皆様とともに改革をなし遂げていく」と決意を述べています。
先週、自民党内では連日農協改革の議論が行われました。農協法第37条2項に定めたJA中央会の単位農協への監査権について、その存廃が農業活性化につながるのかどうか熱い議論が交わされました。
また、実質的な混合診療(保険診療と自由診療の混合)の拡大を目指す医療保険制度改革関連法案、昨年の国会からの継続審議となっている労働者派遣法改正案、女性活躍推進法案などの審議もあります。
統一地方選後の5月からは、集団的自衛権の行使を容認した昨年7月の閣議決定に基づく安全保障関連法案を審議することになります。テロとの戦いをどう進めていくのかも議論されます。
私が政務官を務める文部科学省では、5年後の東京五輪大会や4年後のラクビーのワールドカップ大会開催のための特別措置法、10月から設立するスポーツ庁の設置関連法案、小中一貫校等の導入のための学校教育法改正案等々を準備しています。
●今週の予定は？
26日(月)の麻生財務大臣の財政演説を受けて、各党の代表質問を衆院は27日(火)、参院は28日(水)の本会議で行い、29日(木)からは衆議院で予算委員会が開催予定です。2月に入って衆議院予算委・本会議で議決され、参議院に送られ、参議院予算委員会での審議となります。
今国会冒頭では、通常であれば実施する総理の施政方針演説が行われません。景気回復、地方創生実現を目指して、補正予算、来年度予算の成立を最優先にしようとした結果です。補正予算成立後の2月12日にも来年度予算案を国会に提出するとともに、施政方針演説を行うことになります。
今国会は「地方創生と安全保障国会」にしなければと私は思っています。引き続き「其職に死するの精神覚悟せるを要す」で全力を尽くします。
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