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ロマゴン敗戦の話

ローマン・ゴンサレスは、
ニカラグアの英雄です。

しかし、
ついに、負けました。

ロマゴンは現代における
最強のボクサーの称号
PFP=パウンド・フォー・パウンドで
トップの選手です。

PFPとは、
仮に全ての選手を同じ体重と見なした時、
一番強いのは誰か?という、
スポーツでは有り得ない「たられば指標」です。

最軽量級のミニマム級(47.6キロ)から、
46勝38KO無敗という驚愕のレコード。
スーパーフライ級(52.2キロ)まで
4階級で世界王者になっています。

複数階級王者は
現代は増えていますが、
最軽量級からは
レオ・ガメスの4階級のみ。
そのうち、ミニマム級と、ライトフライ級は、
王座決定戦でのタイトル獲得。
つまり、
時の世界王者を破っての戴冠ではありません。
また、
4階級制覇までに、何度も破れています。

ロマゴンは、
全てで世界王者を破って、
無敗で戴冠。

ちなみに、
ライト級(61.2キロ)界隈では、
複数階級王者が多くいます。

これは、
軽量級の方が
ウェイト感度が高いことがあげられ、
結果的に複数階級制覇は、
重いクラスの方が達成しやすくなります。


さて、
敗れたロマゴンは
PFPではないのか?

私は、
ロマゴンはやはり、
現代のPFPだと思います。

スーパーフライ級の52.5キロに上げて
パフォーマンスは著しく落ちました。

フライ級の時から、
ライトフライ級までに見られたボディバランスが
崩れていたのが気になりましたが、
スーパーフライ級では、どう見てもバランスが良いとは言えませんでした。

適正体重を超えたんだと思います。


私は物理学はまるで素人ですが、
現実社会では
ガンダムやエヴァは、作れないそうです。

その原因として、
自重の重さに下半身が耐えられない事と、
振幅運動が大きく、バランスが保てないからだそうです。


このことを複数階級王者に当てはめると、
増量はパワーアップとバランス欠落の
トレードオフ関係と言えます。


ロマゴンの強みは、
軽量級離れのKO率と、ボディバランス。

分解すると、

バランスを崩さず多彩な角度で急所を打てる
強攻撃コンビネーションです。


増量によって、
強みが消えています。


PFPは
あくまでも「全てのボクサーが同じ体重で」という概念なので、
増量時のロマゴンは既に、当てはまりません。



…長々と書きましたが、
要するに


ロマゴンが負けて、悔しい!!!

という事なんですけどね。