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中、強、強強、の話

先日の、八重樫ロマゴン戦の日、

朝10時からみっちり仕事で
4本収録。

代々木のボクシング観戦後、

朝6時まで生中継で陸上実況だった影響からなのか、

翌朝、
胸の奥に、激しい痛み。

昨日、
病院で検査した結果

おそらく
過度に肺を使い過ぎて、
肺の周辺の筋肉が
筋肉痛を起こしているのでは?
との所見。


かなり
肺の周辺筋肉は強い方で
仕事では滅多に痛まないだけに、

代々木のボクシングでの
叫びっぷりが、激しかったんでしょう。
プロとして、あるまじき姿です(笑)




さて、

その八重樫ロマゴン戦。

八重樫選手の選択は
結果的に
インファイト打ち合い。

序盤で
脚でさばくのは無理、と判断したそうです。



ここで分かるのが、
ロマゴンの
『対ボクサータイプ戦術の見事さ』


ロマゴンと対戦して
脚で逃げ切るというのは、
ほとんどのボクサーが失敗しています。
高山選手は倒されませんでしたが、
打ち込まれ、打ち込めませんでした。

新井田選手は、
序盤で脚を使うことを諦め、
打ち合いになりました。



改めて試合を見て感じたのが、
『相手の横への動きに対する、ロマゴンの左足の対応の速さ』
つまり、
ポジションの取り方です。


相手の進行方向へ
最小限の動きで詰めます。

あれは、
対ボクサータイプを
潰せる戦術な気がします。



ロマゴンに勝つには
ボクサーより、
強力なファイターなのでは?


という、
マニア間の予想は、
もしかしたら正解かもしれません。



ただ、
ロマゴンは打ち合いの時、
『急所を打つ立体的なコンビネーション』
を使います。

それを可能にしているのが、
『中、強、強強』
のパンチングパワーの使い分けです。


よく、
強弱をつけろ

と言いますが、
ロマゴンはおそらく
最低でも3段階のパワーシフトがあり、
一般的選手の弱が、
ロマゴンでは中。破壊力、あります。

強強は、ガードを壊せますし、外からでも脅威になります。ボディを打つ時はこれです。


3段階のうち
最も危険なのが、
2段階目の強パンチ。

これが、緻密なコントロールが可能なため、急所に連打が可能なのです。


浜田剛史さんが、

『ロマゴンは連打型のハートパンチャー』
とおっしゃるのは、こういうことかもしれません。



最もロマゴンに接近したといわれる
エストラーダは、
パワーとテクニックのある選手。

活路は打ち合いにありました。



…と、
これだけ書いて、少し矛盾しますが、
見てよかった!と思える試合は
戦略、戦術によらないもので。

記憶に刻まれる試合は、
何か違う要素があるようです。



八重樫選手は、
スピードと、ハート。

日本人の国民性に
ガチッとハマる試合をします。



悪友の
フジテレビプロデューサーほっかむりは、
試合途中から泣いたそう。

たまたま中継を見ていた
安藤幸代アナも
感動の涙絵文字メールを送ってくれました。



試合後

会場はずっとアキラコール。



あんな試合、
滅多にない。



良い試合でした。