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書かざるを得ない話

昨日のボクシング超人決戦、

ノニト•ドネア

ギジェルモ•リゴンドー


結果は、
3-0の判定で
勝者リゴンドー。


この試合について、
ボクシングマニアとして書かなければなりません。


率直に、

これだけの才能のぶつかり合いは、
10年20年に一度かも。

と、思わされました。


この試合で、
初めて見えたのは、

リゴンドーの能力です。
ドネア相手でも
まだ2段階くらいギアを上げられそうなので、能力のすべてが見えたわけではないのですが、ザックリ書いてみます。



突出した能力1

スピード。

ステップイン、ステップアウト。
加えて、体のムーブメント、パンチの軌道。
これらが、ムダなく最短距離を進めるので、元々の速さが倍加。

打てる、でも、打たれない。
避ける、合わせて、カウンター。

これらは、
倍加されたスピードがあるから、出来る技です。



突出した能力2

距離、空間支配

リゴンドーとドネアでは、
体格、リーチでドネアが上回るのに、
リゴンドーの方が長い距離を戦えていました。
これは、ステップイン、アウトの倍加スピードの成せる技。

加えて、

距離、空間に、
安全圏と、リスクゾーン、
そして、グレーゾーンの
線引きがシビアだから。

安全圏では、
ムダに動きません。べた足です。
グレーゾーンでは、
ステップイン、アウトをいつでも出来る体制を作ります。あくまでも最小限の幅で。
リスクゾーンには、
おそらく1秒もいません。
その間に、2~5発のパンチを打ち込み、
安全圏へ消えます。
リスクゾーンへ入る際は、
自分は打てるが、相手は打ちにくい場所から入ります。
だから、カウンターを狙われても、
相手のパンチの軌道が見やすく当たらない、または軌道が長く避けやすい。

この能力のメリットは、
省エネ出来る、という部分もあります。



突出した能力3

タイミングの良さ、速さ

カウンターパンチャーの必要十分条件である、
目の良さと、タイミングの良さ。
リゴンドーはどちらも備えていますが、とくに、
タイミングが恐ろしい。

解説のジョー小泉さんがおっしゃっていた、
『守りのカウンターと、攻めのカウンター』
守りのカウンターは、待ちの体制からカウンターを狙う。
攻めのカウンターは、攻めながら、相手が打ち返して来たところを狙う。

リゴンドーは、前者。
…かと思っていましたが、
後者も使えていました。

それ以上に、
狙うタイミングが、
他のカウンターパンチャーより、

ギリギリで、速い!!!

これが、恐ろしい。

相手のパンチが見える空間で、
倍加スピードのムーブメントでギリギリ交わし、
倍加スピードのカウンターを打ち込む。

正直、
対峙していたら、見えません。



事実、

あの運動能力の塊のようなドネアが、
反応できていない場面が多かったわけですから。



これらのリゴンドーの
突出した能力を、

明晰な頭脳と安定した精神力が
コントロールしています。



ドネア好きな私としては非常に残念ですが、

もう一度戦ったら、
ドネアはKOされるかも、です。



途中、
中弛みしたのは、

リゴンドーがポイントアウトで
勝てると確信したから。

もし、
もっとポイントで競るような試合だったら、
むしろドネアはもっと打たれてもおかしくなかった。




そのくらい、

差があった。




悔しいけど、
とんでもない才能を突きつけられると、
ワクワクします(笑)



はぁ、
書き足りないけど
この辺にしときます。