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マニアな話

昨日はボクシングマニアにとって

ひじょーーーーに大切な一日。


パッキャオ対モズリー

の一戦がありました!!




結論は、

パッキャオの大差判定勝ち。



内容は、

3Rパッキャオがダウンを一つ奪って、

その後モズリーが攻め手を失い、

亀になって終了。




事前予想で、

モズリーがパッキャオを捉えるパターンを想定しました。

モズリーの特徴は
瞬発力のある右ストレートと左フックのワンパンチ。

そして、
それを生み出す脅威のステップイン。


勝ちパターンは、

パッキャオの左フックをかわした後に、
モズリーの左フックのカウンター。

または、
ガードの下がりやすいパッキャオに、
ステップインからの右ストレート。


この二つがカギであろうと思ってました。


試合全般を通して、
モズリーはそれを狙ってましたし、
実行していました。


が、


効果的では無かった。



なぜなのか??



ここが、パッキャオの強さだと思うんですが、

パッキャオのプレスは、
対戦相手のオフェンスを弱体化させるようです。



モズリーは、
多くの時間帯で重心が後ろにありました。

これは、
パッキャオのプレスで下がる場面が多かったから。

重心が後ろだと、
モズリーの特徴である
瞬発力のあるワンパンチが出にくい。
ステップインが、浅くなる。
出ても、弱い。



パッキャオのプレスを分析すると、

ステップインの多彩さ、パンチの破壊力、パンチの角度、それらの連続性。

そして、
体のポジショニング。

これらが複合的に交わることで、
パターンが無限に広がって、
対戦相手の脅威になり、プレスになります。


私が一番好きなパッキャオのオフェンスパターンに、

ポジショニングと、ステップインがあります。


パッキャオは身体を小刻みに動かします。
リズムとディフェンスのためですが、

それに加えて、

立ち位置のポジショニングを、
頻繁に変えます。

モズリー戦では、

時計回り、反時計回りを繰り返しました。

とくにパッキャオが強さを発揮するのが、
対戦相手の左手側にポジショニングしたとき。


ここで、
パッキャオの最大の武器である

多彩なステップインが作動します。



対戦相手の左側を通り抜けるくらい深いステップイン。

さらには、
ツーステップのステップイン。


サイドに回り込むステップイン。


そのステップインから
顔面、ボディへ、
アッパー、ストレート、フック。

必勝パターン。



ここまでは、以前から得意にしていたパターン。


フレディ•ローチトレーナーと組んでからは、


対戦相手の右側にポジショニングしても、

右フックを効果的に使える様になりました。


これだけ読みにくいオフェンスパターンを持つパッキャオを攻略するには、

ならば、

前進重視のインファイトなのか??



これは過去に、

モラレスや、ハットンが実践。

マルガリートは加えて体格差のプレスも使いました。


結果は、
より一層、パッキャオの強さが際立った。


パッキャオの本質は、
おそらく無類の打ち合い好きです。

あのステップインやバリエーションの多さは後天的なものでしょう。




ただ、

昨日のモズリー戦で
効果的なモズリーのアクションがありました。



それは、

リングの使い方。



モズリーはパッキャオのプレスに対して、
常に下がりながらも
ロープに追い込まれる事が少なかったです。


リングを丸く使っていました。


このときパッキャオは、
追い切る事が出来ていませんでした。



もしパッキャオを攻略するなら、

スピードと脚があって、
リングを丸く使えるディフェンスができ、
後ろに重心があってもハードヒットのカウンターが打てる、
もしくは攻守の切り替えが早い、
ボクサーファイター、または、極端なアウトボクサー


なのかな?と。



やはり、

メイウェザーなんですよねぇ(笑)


ジュダーも面白い。



あと階級の違いがありますが、

噛み合いとしては、

ルシアン•ビュテの左アッパーが、
まさに後ろ重心のカウンターハードヒットですね。


セルヒオ•マルチネスより
ビュテのスタイルの方が
パッキャオを攻略出来る気がします。




…ふぅ、

マニアな話、書き切った!!(笑)



興味の無い方、失礼しました 汗