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沖縄の話

沖縄の在日米軍の話は、シンプルに考えちゃいけないことなんです。


でも、全部書くと大変な量になるし、知識も不足するでしょうし。

ザックリわかりやすく、がこのブログの基本姿勢なので…


今回もザックリ(笑)




米軍普天間飛行場の移設問題が一番のポイントになった名護市の市長選で、

名護市に米軍施設が移転してくることに反対していた候補が当選しました。


ザックリいうと、名護市の半数以上の市民は、米軍飛行場が名護市に来てほしくない。

ということ。



沖縄の在日米軍の問題は、沖縄県民に限らず日本中が気にかけていること。

日本の平和を支えているのは、沖縄の忍耐である、これは国民みなが思っているはず。


一方で、米兵が日本を助けている。

アメリカの軍事費=アメリカ国民の税金が、日本の平和を守っている。


一部の米兵の暴走が大きく取り上げられて、米軍反対の声が強く感じられますが、

たとえば婦女暴行にしても、米兵の発生率より、一般的な発生率のほうが高い。


また、自民党政権下で10年以上話し合われてきた在日米軍の問題について、

普天間を辺野古に移設するというのは、莫大な金額と時間を費やしてきたこと。


これが、民主党政権になってゼロベース、というのは、とても心配です。




今回の名護市長選の結果で、名護市への移設の可能性はかなり低くなったと思います。


では、普天間飛行場はどこへ?



沖縄以外への移設、となると、また10年スパンになります。

国外移設、となると、日米安保の根幹にかかわります。


そもそも冷戦下でソ連への警戒が一番の目的だった沖縄の米軍基地でしたが、

いまは、北朝鮮や中国への警戒も必要になっています。



この状況下でたとえばアメリカが、

「日本の安全は、日本で頑張ってください」


なんてこと言ったら、どうするのでしょうか?

自衛隊があっても、憲法を変えない限りは国防の限界があります。

武器はあっても、実践とノウハウが足りないでしょう。


なにより、アメリカがそんなことを言うはずないですね…

日本を守るだけではなく、極東アジアを見守るというスタンスでしょうから。



アメリカは、世界の米軍の再編成を進めていて、その中の一つが沖縄やグアムです。


日本はとくに、戦争での傷もあるだけに慎重に進めてきたはずです。

それが10年の交渉とお金。


これが、政権が変わったからと言ってガラッと変更してしまうことは…



だからと言って、沖縄の声を無視することもできません。

おそらくそのために、地域振興のためのお金も投下しているはず。

説得もしているはず。


国の政治というのは、世界の安定と平和につながります。


一部の声のために、全体が揺らいでしまうことは、

結果的に大変な事態を招いてしまいます。



…これって、沖縄に限らず、多くのビジネスシーンでも言えることですね。


全体を見渡して、痛みを伴う決断をする。

そしてその痛みを和らげる治療をして、しっかりとコミュニケーションをとり、

長いスパンで見たときには、良い結果につながっている。


これがきっと、総理・社長・リーダーの仕事ではないかと。



長くなりましたが、

沖縄に犠牲を強いている以上、今までも行ってきましたが、しっかりとしたフォローをすること。

そしてアメリカ兵は、アメリカ国民であって、人間。

彼らが、母国以外のために戦う準備をしてくれていること。

兵役の無い日本は、戦争が近くにあることを知ること。


沖縄がかわいそうだから、県外・国外移設、とシンプルに考えてしまう人が増えると、

これが国民の総意になります。


でも、知識を得て考えると、たくさんの考えが生まれるはずです。



民主党・社民党の沖縄米軍に対する考え方の違いが、

政権発足の時から心配されていましたが、

いま完全に、アメリカや世界は、

日本を信頼できなくある。



それが一番心配です。