ボクシング観戦記
今日は後楽園ホールに行ったお客さん、
かなりお得!!!
ダブルメインが、ともに大逆転KO!!!
写真は、メイン前の亀海善寛選手の試合の一幕。
トレーナーの葛西裕一さんと、田中繊大さん。
この二人のコンビで、先日、西岡利晃チャンピオンはアウェー・メキシコで
素晴らしい防衛をしたのです!!!
繊大さんとはボクシングの仕事で、社会人一年目からお世話になってまして、
先日は、「繊大さんのミットうちのやり方」を教えてもらえました(マニア)
さて、興奮しすぎて写真を撮り忘れたダブルメイン。
(なんか今日こんなのばかりだ…)
まずは、
日本ウェルター級タイトルマッチ
王者・中川大資選手
挑戦者・斉藤幸伸丸選手
1Rから、とにかく王者・中川選手の動きが悪い。
かたく、スピードもなく、ジャブのキレがない。
長身で懐の深さが武器である中川選手ですが、
簡単に挑戦者・斉藤選手のステップインを許します。
そう、斉藤選手の出来が、抜群にいい!!!
ジャブも、ディフェンスも、パワーも。
前傾姿勢でステップイン→ステップアウト
見事!!
ひたすた打ち続けた斉藤選手と、
何もできない中川選手。
クリーンヒットも10倍くらいの差で、斉藤選手リード。
もはや政権交代は間違いない、と会場中が感じていました。
「中川弱いな~」「だめだな中川」
なんて声が大量に。
が!!!
第7R
王者・中川選手、右ストレートから戦慄のラッシュ
両者、ガードなしの打ち合いで、最後ロープ際
踊るような足取りから、崩れ落ちたのは
挑戦者・斉藤選手。
そのまま動けなくなり、タンカで退場。
大逆転…
第6Rまでの私の採点は
60-55
で、挑戦者・斉藤選手。
会場総立ちで盛り上がり、テンションが高いまま
日本フェザー級タイトルマッチ
王者・松田直樹選手
挑戦者・上野則之選手
試合は第2R、いきなり動きました。
両者の右ストレートが交錯した瞬間、
松田選手が倒れます。
ダウンの判定。
しかし松田選手は大声で抗議。
上野選手のパンチは松田選手の肩にあたり、
バランスを崩した、というのが松田選手の言い分。
しかし判定はもちろん覆らず。
さらに第3R、上野選手の右ストレート打ち下ろしが、松田選手の顎にヒット!!
松田選手、膝がガクッと落ちます。
しかしここからが、松田劇場。
右ストレート→左フックで、上野選手は大量の鼻血。
これが、最後まで影響した、ように感じました。
その後、松田選手は
上野選手の鋭い左ジャブ、左フックに対応しはじめ、
真ん中一点突破。貫通力。
鼻血を気にして、呼吸も苦しそうな上野選手は、動きがあっという間に落ち、
第8R、強烈な松田選手の右ストレートで上野選手の動きが止まると、
レフェリーが試合を止めようと走り寄る!!!
しかし!!!
窮地で気持ちの強さを見せた上野選手の、猛烈な左右のフック!!
レフェリー止められず!!
私の採点では第9R終了段階で
95-94で王者・松田選手リードのまま迎えた最終ラウンド。
お互いに気力。
パンチに体がついていかない上野選手に対し、
松田選手はとにかく一点突破。
譲らないまま中盤に、松田選手の右アッパー!!
レフェリーが上野選手の顔をのぞく。
その後、もみあいが続いていくうちに、
上野選手は限界だろうとみたレフェリーが、突然、試合をストップ。
最後までやらせてあげたかった、というのが感想です。
が、逆転で松田選手の防衛。
あのタイミングでの試合ストップは、ちょっと分かりにくい。
でも、今日の後楽園での興業は、多くの意味がありました。
主催の帝拳ジムとしては、先日の辻選手のリング禍を経ての興業。
試合をストップする、ということもファンは気にしていた日なんです。
防衛した松田選手の勝利者インタビューでは、
突然「辻選手のために、テンカウントゴングをやりませんか?」と提案。
しかし、すでに片付けてしまっていたということで、後日に持ち越し…
やってあげてもよかったような…
満員のホールで
帝拳ジムの再スタートの志を感じました。