ボクシング観戦記 | 赤平大オフィシャルブログ「赤平大のありがとうございます」Powered by Ameba

ボクシング観戦記

今日は後楽園ホールに行ったお客さん、



かなりお得!!!



ダブルメインが、ともに大逆転KO!!!




赤平大の『ありがとうございます!!』 -200906061928000.jpg

写真は、メイン前の亀海善寛選手の試合の一幕。





トレーナーの葛西裕一さんと、田中繊大さん。



この二人のコンビで、先日、西岡利晃チャンピオンはアウェー・メキシコで


素晴らしい防衛をしたのです!!!



繊大さんとはボクシングの仕事で、社会人一年目からお世話になってまして、


先日は、「繊大さんのミットうちのやり方」を教えてもらえました(マニア)





さて、興奮しすぎて写真を撮り忘れたダブルメイン。

(なんか今日こんなのばかりだ…)





まずは、


日本ウェルター級タイトルマッチ


王者・中川大資選手 

挑戦者・斉藤幸伸丸選手



1Rから、とにかく王者・中川選手の動きが悪い。


かたく、スピードもなく、ジャブのキレがない。

長身で懐の深さが武器である中川選手ですが、

簡単に挑戦者・斉藤選手のステップインを許します。



そう、斉藤選手の出来が、抜群にいい!!!



ジャブも、ディフェンスも、パワーも。

前傾姿勢でステップイン→ステップアウト


見事!!


ひたすた打ち続けた斉藤選手と、


何もできない中川選手。



クリーンヒットも10倍くらいの差で、斉藤選手リード。



もはや政権交代は間違いない、と会場中が感じていました。



「中川弱いな~」「だめだな中川」



なんて声が大量に。



が!!!


第7R


王者・中川選手、右ストレートから戦慄のラッシュ


両者、ガードなしの打ち合いで、最後ロープ際

踊るような足取りから、崩れ落ちたのは


挑戦者・斉藤選手。


そのまま動けなくなり、タンカで退場。


大逆転…



第6Rまでの私の採点は


60-55


で、挑戦者・斉藤選手。


会場総立ちで盛り上がり、テンションが高いまま




日本フェザー級タイトルマッチ


王者・松田直樹選手

挑戦者・上野則之選手



試合は第2R、いきなり動きました。


両者の右ストレートが交錯した瞬間、

松田選手が倒れます。

ダウンの判定。


しかし松田選手は大声で抗議。


上野選手のパンチは松田選手の肩にあたり、

バランスを崩した、というのが松田選手の言い分。

しかし判定はもちろん覆らず。


さらに第3R、上野選手の右ストレート打ち下ろしが、松田選手の顎にヒット!!

松田選手、膝がガクッと落ちます。



しかしここからが、松田劇場。


右ストレート→左フックで、上野選手は大量の鼻血。

これが、最後まで影響した、ように感じました。


その後、松田選手は

上野選手の鋭い左ジャブ、左フックに対応しはじめ、

真ん中一点突破。貫通力。


鼻血を気にして、呼吸も苦しそうな上野選手は、動きがあっという間に落ち、

第8R、強烈な松田選手の右ストレートで上野選手の動きが止まると、


レフェリーが試合を止めようと走り寄る!!!


しかし!!!


窮地で気持ちの強さを見せた上野選手の、猛烈な左右のフック!!


レフェリー止められず!!



私の採点では第9R終了段階で

95-94で王者・松田選手リードのまま迎えた最終ラウンド。



お互いに気力。


パンチに体がついていかない上野選手に対し、

松田選手はとにかく一点突破。


譲らないまま中盤に、松田選手の右アッパー!!


レフェリーが上野選手の顔をのぞく。


その後、もみあいが続いていくうちに、

上野選手は限界だろうとみたレフェリーが、突然、試合をストップ。


最後までやらせてあげたかった、というのが感想です。

が、逆転で松田選手の防衛。




あのタイミングでの試合ストップは、ちょっと分かりにくい。



でも、今日の後楽園での興業は、多くの意味がありました。


主催の帝拳ジムとしては、先日の辻選手のリング禍を経ての興業。


試合をストップする、ということもファンは気にしていた日なんです。


防衛した松田選手の勝利者インタビューでは、

突然「辻選手のために、テンカウントゴングをやりませんか?」と提案。


しかし、すでに片付けてしまっていたということで、後日に持ち越し…

やってあげてもよかったような…



満員のホールで

帝拳ジムの再スタートの志を感じました。