松本人志さん~アナウンサーのお仕事②
注:前回の「パート① 」からお読みください。
さて、法政大学マスコミ講座、アナウンサーコースに入り、
アナウンサー受験を、何の志望動機も意思も無く受け始めた私。
周りのゼミ生たちは女性たちを中心にアナウンサー熱が強い。
で、私は昔から何事にものめり込まず、
「他人がおいしいと言ったから、オレもおいしい」というタイプだったので、
完全に流されての就職活動に突入。
「とりあえずテレビは就職活動が早いから、本命の洋服屋さんの面接慣れにはちょうどいいな」
と思い、アナウンサーに限らずテレビなら何でも受験してみた。
アナウンサーの就職活動は、夏のセミナーから。
戦績(時系列で)
フジテレビ夏のセミナー →書類落ち
TBS夏のセミナー →書類落ち
日本テレビ夏のセミナー →書類落ち
フジテレビアナウンサー試験 →書類落ち
TBSアナウンサー試験 →書類落ち
日本テレビアナウンサー試験 →書類落ち
テレビ朝日アナウンサー試験 →書類落ち
日本テレビ一般職 →書類落ち
TBS一般職 →書類落ち
フジテレビ一般職 →書類落ち
テレビ朝日一般職 →書類落ち
結果、11戦0勝11敗…
驚異的な負けっぷり(涙)
ここまでくると、
「私にゃテレビは向いていない」
と、あほな私でも気づく。
がっ!!!
12戦目のテレビ東京が、私を拾ってくれました!!!
この感動は、言葉では語りつくせません…
就職活動の詳しい話は、またいつか書きますね。
で、こんな適当な男がアナウンサーになって、それなりに考えたわけです。
「どうすれば、アホな私でも、一人前に仕事ができるか」
ここで、ダウンタウンさんの「あるシーン」を思い出したのです。
いつ、何の番組かは、忘れました。
20年くらい前の、フジテレビのクイズ特番(なるほどザワールドみたいな)
解答者は多くの有名芸能人。
その中にいた、関西から上京して人気が出始めたダウンタウンさん。
ダウンタウンさんの隣の席の解答者が、たしか高橋英樹さんだったような…
その、高橋さんらしき人物が、答えに戸惑っていると、浜田さんが突然!!
高橋さんの解答席に上り、う○こ座りしてカラんだ!!!
そんなシーンがあったと記憶しています。
「とんでもない芸人さんだっ!!礼儀知らずな!!!」
とイラついた記憶。
その10年後、ある番組で浜田さんが、そのシーンの真意を語っていたと思うんです。
その話の本筋が、実に戦略的で面白い!!
ざっくりと要旨だけ書きます。
「当時のダウンタウンは関西から来たばかりで、若いし生意気だし…
どうすれば人気が出るか考えた。
オモロイってのは、見てもらってなんぼ。
見てもらわなきゃ、どんなに良い芸でもツマラン。
だからオレは、大物にどんどん絡んだ。
やんちゃしたり、生意気したり、大物の頭どついたり。
そうするとみんな「なんやこいつ!!」って思って、覚えるだろ?
こっちを見てもらえれば、松本がオモロイことやるのはわかってたから」
本質、ズバリ!!!
と痺れたんですよ私は…
コマーシャルを流して、自慢の商品を売る
まさに、このサイクル。
アナウンサーになった私はこの番組を見て、
「ダウンタウンの法則」で仕事をしてみようと思ったんです。
良いものを作り、多くの人に知ってもらう
これが、良い仕事
今でもこの法則を守って、
自分の中に誰にも負けない何かを、年に一つずつ作るようにしています。
どんなにくだらないことでも、「一番」をたくさん作って、多くの人に知ってもらう営業をする。
もちろん、ダウンタウンさんとは比べるのも失礼な話ですが、
多少の誤解をされようとも、本質を理解してくれる人はたくさんいます。
アホな私は、アホなりに勉強して、今も進化中。
松本人志さんと私の仕事には、そんな戦略的なパクリでつながっていたんです。(笑)
長くなりましたが、なんとなく言いたいことは伝わったかな。。。