「読書」。

 

村上龍。

 

最近15年位はお年を召されて、語り口がマイルドになりましたが(注目され過ぎたのが大きい、強気じゃ無くなってると思う)、全盛期の小説やエッセイの語り口は、「システム」や「日本人は」という巨大なテーマを相手にしつつも、自分の事を全肯定している人にしか書けない語り口の文章で読んでいて元気が出ます。

 

パンチが効いているというか、向かうところ敵なしという感じの強気の文章を多く書いていてるし、あんまり他の作家が中心に書かない「快楽」を中心に掘り下げてくれるので、自分の事も振り返れて面白いです。

 

こんな文章を多く書き続けたというだけで、この作家の価値はあると思います。「狩猟民族作家」と称している評論家がいましたが、本当に外に向かっていくパワーのある作家しか書けない文章を多く書けた事実が凄いです。

 

だから、今が「黄昏時の文章を書く作家」になっていても許せますね。普通の作家よりもスピードが早く生きた作家の1人だと思います。