(ふうま君、今日退院しました)
さて、今日の母乳外来に来られた方。
出産直後に赤ちゃんがNICU入院になり
ご自身が退院になっても赤ちゃんは入院したままで
もう1ヶ月以上経つそうです。
その間、ずっとご自宅で搾乳を続けておられ
母乳パックに入れて冷凍して
病院に届けておられる、とのこと。
最近おっぱいのしこりが気になることと
おっぱいの量が減ってきたように思う
ということで来院されました。
早速おっぱいを診させてもらいましたが
特に気になるしこりもなく
今まで本当に搾乳を頑張って来られたんだな〜と
ママの努力が伺えました。
おっぱいというのは、ご存知の通り
赤ちゃんに吸われることによって
分泌が促されます。
ということは
赤ちゃんに吸わせないと分泌しなくなる、
ということです。
このママのように
何らかの事情で直接赤ちゃんにおっぱいを吸わせられなくて
自分で搾乳、すなわち自分でおっぱいを絞る場合も
おっぱいはちゃんと出続けます。
だけど、やはり
直接赤ちゃんに吸ってもらうことに優ることはありません。
だんだん分泌量が減ってくることも
よくあることです。
それも仕方のないこと。
このママにおっぱいケアをしながら色んなお話をしましたが
一言に「搾乳する」と言っても
それは本当に地道な努力です。
目の前に可愛い我が子がいるわけでもなく
吸ってくれる我が子がいるわけでもなく
ただ黙々と搾乳をする。
産後間もない、不安定な体調の中で
朝も、昼も、夜も、、、
時間を決めて搾乳を続けるって
決して楽なことではない。
それでも、その辛さを乗り越えてでも続けるって
「母の愛」
それ以外はないと思います。
本当によく頑張ってきたね。
それはあなたの子どもさんを思う「愛」以外の何物でもない。
だから止まってもおかしくないおっぱいが
出続けてるんだよ。
私はそう言わずにはいられませんでした。
何度も心が折れそうになったこともあっただろうけど
よくぞ辞めずに続けて来られたなって。
もうね、おっぱいの量じゃない。
おっぱいがどれだけ出たか、何cc出たか、じゃないんです。
母の愛なんです。
その母の愛、母の心が
子どもを、子どもの心を育てる。
愛は量では計れません。
おっぱいの量じゃない。
おっぱいが何cc出たからって
そんなんじゃありません。
そう。
愛は数字では計れない。
数字では計れないところで
子どもは育つのです。
そうこうしてケアを続けていたら
急におっぱいの分泌がよくなったのです。なんと
「今までこんなにでたことありません」
とおっしゃったくらい
突然おっぱいがよく出始めました。
いやいや、神秘ですね〜
人間のカラダって不思議
やっぱりママの愛はすごいな。
本当に感動しました
そのママは笑顔で帰られました。
美味しいおっぱいを
赤ちゃんにたくさんあげてね
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