2月に入ると余震の回数は減少し、能登半島西側では1日1~2回という日も増えてきた。

その中で2月7日(水)朝の地震は少し奇妙だった。

 

 

毎日の余震は直下型に近いので、初期微動のタテ揺れが感じられなくて、いきなり、

ゴゴゴゴッという揺れが来て、とても怖かった。

しかしこの時の地震は、まだ布団の中にいたのだが、ブルブルという初期微動があって、数秒後に横揺れが始まった。少し遠いのかな、と思いながら起きてWebで震源を

確認したところ、能登と佐渡島の間の海底だった。

 

しかし奇妙なのは、志賀町が震度4と表示されている。震源に近い珠洲や輪島は震度3や2である。なぜ志賀町それも北部の富来地区の震度が大きく表示されるのか?

1月1日の最初の地震でも、この場所が最初に震度7と表示された。

 

素人ながら考えてみた理由は、

①地震計の不具合か故障で震度が大きく表示される。

②地震計が設置されている場所の地盤が緩んでいるなどの原因で揺れが大きくなる。

③震源と地盤が繋がっていて揺れが他の地域よりも伝わりやすい。

④富来川南岸断層が連動して動いている。

 

上記の中では④が一番怖い。今後の別の地震発生の可能性も考えられるから。

地震計の設置場所は富来地区の町役場出張所の敷地内らしいが、より北部の香能という場所にも設置されているようだ。

 

この地区は能登の中でも地盤が少し違うらしく、最初の本震でも輪島、珠洲、穴水の揺れ方のモードとは大きく異なっていたようだ。このようなこととの関連も今後の研究で明らかにされることを希望している。

 

ところで、1月1日の地震発生時に一緒に七尾市北部の漁港で揺れを経験した友人に1か月振りに会った時に言っていたことが印象に残っている。

一緒に平らなコンクリートの平面で強い揺れに這いつくばって耐えていたのだが、

友人は、その揺れ方は何かに似ている、と思っていたらしい。

後で考えると、それはロデオマシーンだそうだ。確かに振り落とされそうな感覚は、

似ている。平面の2次元の揺れではなく、縦揺れも加わった3次元の揺れだった。

揺れの再現動画を見てもレールの上を動かす平面的なものもあるが、実際に近い揺れは3次元の動きを再現できる施設が実際の揺れに近いと思う。