この映画、実話の原作があって、
桔平さん演ずる多和田悟さんは実在

訓練センターの所長で
映画の中では所長と言われています



小林さんはね、
登場シーン誰だかわかんなかった

それくらい、役と同化してました。

この映画の配役はとにかくスゴいです

こんなんあっていいの?
よく実現出来たもんだ。


あとね音響が素晴らしい!!
音楽、演奏は栗コーダーカルテットさん

ピタゴラスイッチ等を担当されてる

コミカルな入りや、胸の鼓動が高鳴るような高揚感など音楽と風景だけで見せてくれるシーンもあり


またね、所長の喋りと雰囲気に
音響がドンピシャなシーンもあったりして
もう痺れましたね!


小林さん演ずる渡辺さんは
犬嫌いなんですが、
盲導犬と心通わせていく

卒業試験の為に
盲導犬と練習するんですが、

最初は照れもあり
《Straight Go!!!》をニタニタしながら言うんです

ニタニタふざけてる

でも間髪入れず次のカットは
本チャンの卒業試験

最初のニタニタとは、
全く違う《Straight Go!》のかけ方。

色んなものを想像させます

盲導犬を使わないでここまで来た渡辺さん。でも使う事にした。

色んな心情がこの《Straight Go》の言い方だけで伝わりました

素晴らしい編集
映画作り

映画人が作った心のこもった映画を見た気がしました


そして魅せる俳優陣

命つきる前の最後のクイールとの30m

小林さんの『もういい』は素晴らしかった


うん


小林さんはもう、役がどうこうじゃなくて
その人そのものでした。

なにをしても、どこにいようが
どう話そうが、どんな仕草しようが
もう渡辺満さんだった。


小林さんとクイールの最後の30m
歩く前にハーネスを渡す桔平さん

渡す時に何も台詞はありませんが、

その立ち姿、横顔、パーカー、身のこなし

表情も抜かれて、しっかり写るわけではありませんが、


フィルムから込み上げるものを感じとれて、グッと来ました


最期になるだろうというのは

渡辺満さんも、観客もみんな読み取れるんです

もちろん所長も。

あの所長の言葉では表現出来ませんが
芝居が焼き付きます


素晴らしい俳優陣
ただただ無言で、顔の表情も作らずに
たち振る舞っているだけで

ワンシーン撮れるんじゃないんでしょうか?

それほど、もう確立されている
役というか、もう馴染んでて同化してて
台詞なんてなくたって、
いけるんじゃないのか?なんて思っちゃいました(。-∀-)

所長は《Good》って犬をワシャワシゃやって誉めてくれるんですが、


私も犬になりたい←


と思いました(  - v - )


あんなに所長から褒められるなら


あんなに愛してくれるなら


あんなに目の見えない人が愛してくれる
毎日が待っているなら


訓練を受けて、

飼い主のところにいける盲導犬は幸せだ


愛される日々って幸せなんだ

愛してくれる人がいるって幸せなんだなー

なんて個人的には思いました