私は何となく適当にこれまでの日々を過ごしてきた。特に何かやりたい事のない人間だ。高三になっても集中的に勉強に打ち込めているとは言えず、何かに逃避する事が多い日々である。


そんな私だが、某模試の結果からの逃避として、前々から興味はあったが手を出さずにいたこの作品を読んだ。

NHKというのはもちろん某放送局の事ではない。日本・引きこもり・協会の略称である。この名前からも分かる通り、引きこもりの話である。


話の流れとしては、大学中退引きニートの主人公が、とある少女と出会って最終的に救われる、という典型的なボーイミーツガールである。私が読んだのは漫画版だったせいか、構成がかなり支離滅裂で、読了後は期待していた分だけ失望感が大きかった。


構成もそうだが、何より主人公の思考回路や行動原理が救いようがない。哀れの一言に尽きる。


ただ、その内容の大半に私は嫌悪感に似たものを抱いてたが、主人公の一部分には、自分にも通ずるものがあった。


まず、主人公ははっきりとした夢も希望も持たない。仕事もしたがらない。それは、「結局は他者にいつか見捨てられるのだ」という虚無主義的な思考に基づくものだ。

これについては、私も少し同意せざるを得ない。私も人生においてやりたい事が特に決まっていないからだ。ただ、それでも希望を持っているのは、他者とか自己意義とかよく考えずに、あるいは目を背けて生きているからだろうか。これについては、どちらが良いとも言えないのだが。


あとは私の学校にはこの主人公に似たような人が多くいるという事だ。彼はあくまで自分の環境、可能性というものを否定し、自らの殻に閉じこもって日々を怠惰に過ごしている。そこまでいかないが、自分に言い訳をして折角の恵まれた環境を無駄にしている人は私の学校にも多い。


まとまりのない文章だが、結局愛が全てを解決するというありきたりなオチに私は失望せざるを得なかった。かのジョンレノンも結局は凶弾に斃れたのだ。あと数日で彼の命日128日となる頃だ。


ストーリーにおいても、愛は万能薬ではない。それに代わる新しい処方箋を、そろそろ見つけなければならないのだろう。