〇〇には、呼ばれたい名前を入れて下さいね。


時計は、止まる気配もなく、ただ静かに時を刻んでいる。
約束の時間からは、既に30分が経過していた。


会議が終わるであろう時間に、もしもの時の為の1時間と、
移動の為の30分をたして、合計1時間半。
いつも早く来る彼を待たせたくなかったから、
結構早く着くつもりだった。なのに……。


窓には、私の心を映し出すかの様に、雨が打ち付けていた。
「今日の天気は、確か晴れ……」
「〇〇君、なんだね?」
私は、はっと我に帰った。
「あ、いえ。何でも……」
周りの冷たい視線がつき刺さる。でも、私はそれどころでは無かった。
『濡れてなければ、良いけど…』


それから、ようやく予定の終了時間を4時間越え、会議は終わった。
でも、後片付けの仕事がまだ残っていた…。
ガクリと肩を落とす私の肩を誰かがポンと叩いた。

「行ってきなさいよ。」
「でも……」

戸惑う私にナミは笑いかけた。

「馬鹿ねー、サンジ君の事が気になって仕方ないんでしょ?顔に書いてあるわよ。
後は、私とビビでやっておくから大丈夫よ。ね、ビビ?」

ビビもいつの間にか、すぐ近くに来ていた。

「安心して」

私は、コクリと頷くと、下へと駆けおりた。
すると、受付に座っていたロビンが声をかけた。

「そのままで行くつもりかしら?こっちにいらっしゃい」

そう言ってロビンは鏡を差し出した。

「え?」

慌てて、自分の格好を確認した。折角セットした髪はボロボロに崩れていた。

「どうしよう……」

すると、ロビンの腕が櫛を持ち、私の肩から現れた。

「ふふ。これで、もういいわ。いってらっしゃい。外には車を待たせてあるわ」

慌てて駆け出し、ふとお礼を言おうと振り返ると、
ロビンは美しく笑いながら手をふっていた。


「おい、早く乗れ」

車からゾロが顔を出していた。

「お前が全て指示を出せ」

車に乗り込むと、ゾロは口早に告げた。
車は、10分も掛らずに、目的地へと到着した。
出来たばかりのアミューズメントパーク。彼の姿は、何処にも見つからなかった。

「ハハ…、そうだよね。普通、こんなに……」

私には、立っている気力すら無かった。


「か~のじょ。一緒に遊ばない?」
「ねぇねぇ、一緒に遊ぼうぜ。」

そういうと、その男は、強引に私の腕を引っ張ろうとした。
すると、突然、その男はそのまま地面に落ちていった。

「おい。俺の女に手を出すな。クソ野郎…。反行儀キックコース」

戦いは終わり、二人の男達は、その場を足早に去って行った…。

「サンジ君。てっきり帰ったのかと……」

返事は、無かった。
その代わり、サンジは、黙って上着を脱ぐと、うつ向いていた私の頭の上に
優しくかけた。
雨に交じって、涙が一粒顔を伝った。

「サンジ君…ごめん。ごめんね。本当は、もって早く来る筈だったの。
でも……」

サンジは、黙って私の口の前で人差し指を指した。

「ナミさんから、大体の事は聞いた。クソ疲れただろ、〇〇ちゃん」

そして、次の瞬間には私は彼の腕の中にいた。

「それから、世界で一番愛している、レディーの為なら、俺は幾らでも待つ事が
出来る。といっても……俺を待たせる事が出来るのは、世界で唯一、俺の腕の中
にいるレディーだけだ。クソ愛している。〇〇ちゃん」


もし良かったら、これで今週に向けて、元気を注入して頂けたら、幸いです。
駄文で、すみません・・・・。