(この話題が続いてごめんなさい。ちょっと自分の中でも記録として残しておきたいので、今回は笑いありませんけど・・。軽く読み流してください。毎回みなさまの反響が大きくて、感謝しています。)


翌日になり、赤ちゃんに会いに行けるようにと、リハビリが始まりました。そんな大げさなものじゃないんですが、NICU(新生児集中治療室)には、車椅子に乗れなければ行かれません。車椅子に乗るためには、「座る」という状態をキープしなければなりません。寝返りを打つだけでも激痛なのに、そんなことができるのか、かなり弱気でした。


看護師さんの力を借りて、ゆっくりゆっくり、まずは起き上がること。しつこいですが、激痛です。歯を食いしばって耐えます。(傷口としては、もう歩いても問題ないほどくっついているらしいのですが。)

起き上がると、今までずっと横になっていたので、頭がくらくらして、平衡感覚が保てません。おなかに力も入らないので、座っていられず、すぐに倒れてしまいます。また、起き上がると、今まで子宮で上に持ち上げられていた内臓がだんだんと下に下がってくるのを感じました。それも痛みがあります。「内臓が動くのをこんなにも感じるなんて、なんて貴重な体験なんだ!!」と思いました(笑)


こうしてしばらく起き上がった状態をキープする練習をして、その後、立ち上がる練習。足にうまく力がはいりません。転びそうで怖かったです。足って使ってないと、すぐにうまく使えなくなるんだと知りました。そして歩く練習。おなかが痛くてまっすぐ立てないので、最初は90度くらいに腰を曲げて、点滴の台につかまって、一歩一歩ゆっくりゆっくり前に出ていきます。そして一人でトイレに行けるようになりました。(露骨な話ですが、トイレで小をすると、膀胱がぎゅーっと縮まり、同時に傷口もぎゅーっと縮まって、これまた激痛。膀胱ってこんなに縮まるんだと思いました(笑)排泄物を出すだけでも、体ってすごいことしてるんだな。しばらくトイレに行くのが憂鬱でした。)


朝から夕方までそういう練習をして、いざ車椅子でNICUへ。夫に車椅子を押してもらいながら、一歩一歩近づくにつれ緊張。「この扉の向こうにいるんだよ」と夫。重々しい扉を二つ通り、手を殺菌消毒し、白衣を着て、わが子の保育器に近づいていきます。部屋の中はちょっと暗くて、ケースはライトアップされています。


初めて見る自分の子。ゆっくり動いていて、波に揺られてるみたい。目はつぶってるけど、表情は豊かで、伸びたり縮んだり、ひょっとこみたいな顔になったり。ただただ呆然と見ていました。触ってみると、今にもほろっととれそうな肉付きで、弱々しい。そのうちに泣き出しました。看護師さんが哺乳瓶の乳首をくわえさせたり(おっぱいを吸う練習で準備してある)、自分の手にうつ伏せにのせて、背中をとんとんしてあやしたりしています。私はまだおなかに力が入らなくて、抱っこすることができず、何もしてあげられないことがかわいそうで、また涙が止まらなくなってしまいました。「そんなに泣かないで。ごめんね、ごめんね」とひたすら謝りました。


ずっと見ていたかったけど、体もつらくなってきたので、病室に戻りました。同室の普通分娩のママたちは、分娩した日から自由に歩き回って、普通に食事しています。2日間点滴だけで何も口にしていなかったので、夜中におなかが空いてしまい、看護師さんに飴をもらいました。本来は翌朝まで食べてはいけないんですが、飴ならいいだろうということで。


それがわが子との初対面の日でした。


(つづく・・次回でおわりです。)