花が咲いて議会制民主主義への反発だったんだ

ほんたうに知らない多くの花が咲いて

同じくらい道の反対側を歩く人が大勢いた

1999「LITANY」インディペンデントな人々は新聞を買って読み続ける。

60秒のCM───「私語するな」「喫煙するな」「唾を吐くな」「芝の上を歩くな」

「人と違ったことはするな」CMのラストには「買うな」「読むな」。

そして逆説的に…「LITANY連祷」

 

道の未来へと向かおうとするのは

ほんたうにちょっとしたうわさに過ぎなかった

うわさに過ぎなかったものがどんどん道沿いに多くの人々を集めて

やがて真黒な蟻の行列になる

 

誰かが唄いはじめるとみんなが唄いはじめ

拳は突き上げられ

でも必ずしも幸福とは異なった

ハーメルンでもあるまいし

みんなどこへ行くのやら

 

倉石智證