1/9日

清冽なアレグロ・ヴィヴァーチェ二楽章などて世界に戦いくさやはある

20世紀最後のカリスマ、Carios Cleiber 指揮、ベートーヴェンの「交響曲第七番」。

ナポレオン戦争の後かと思う。

カントが出て、ヘーゲルが出て、フィヒテが出て、近代の心性が育まれた時代であろう。

二楽章は嬰児のやうに瑞々しく、疑念がなく、伸びやかで、

人生と人間の歴史の将来への希望に寄り添ってゐるかのやうだ。

パレスチィナ・ガザでの戦いは続く。

ウクライナのガスは止まったままだ。

ブルガリアのスズキの工場がストップした。

インドのミタル製鉄所もだ。


1/14日

医師団に国境ありやエチオピア命なりけり寿司の旨さよ

赤羽桂子さん(32歳)救済されてパリ(非政府組織NGO「世界の医師団」)へ。

エチオピアの武装集団に誘拐され108日間の拘束であった。

パリで頂いた寿司の旨さよ、と。


1/17日

爆弾がよく出てくるね冬の花母は子どもの手を引いてくる

建築現場(これは東京)、地下30センチのところに。今年に入って2件目か。

戦争はまだまだ続く。

アフガン米国大使館近くで自爆テロ、市民2人死亡、米兵10人外傷。


1/23日

肛門を見せる見せないグァンタナモ革のパンツに鞭振るふ女

女刑務官がゐたなぁ。

イラク、アフガンで拘束したテロ容疑者の収容所として使用した。

米国ブッシュ単独行動主義の象徴的存在。

1年以内に収容所閉鎖にオバマさん署名。


1/30日

海のこと政まつりごとでも「破棄」を云ふ北の国への伝単続く

南からのバルーンによるビラには1㌦札が挟んであるのださうだ。

伝単は終戦期、空から日本にまかれた米軍のビラ。

声明では2000年、2007年に開いた2回の南北首脳会談合意について

「(韓国側が)全面的に否定した」。

南北関係は

「もはや収拾する方法も希望もなくなり、戦争の瀬戸際まできた」

と指摘。海上境界線、破棄を宣言。


09,2/2日経

エンジンの音轟々と

隼は征く雲の果て

翼に輝く日の丸と 胸に描きし赤鷲の

印は我等が戦闘機


過ぎし幾多の空中戦

銃弾唸るその中で

必ず勝つとの信念と 死なば共にと団結の

心で握る操縦桿

「青春が美しいなどとは、けっして言わせない」

と叫んだのはフランス人の作家、ポール・ニザン。

私たちの世代では戦争を抜きにして青春は語れない。

作家、神坂次郎氏は愛知県・小牧飛行基地で敗戦を聞いた。

「勲功も賞罰もなく生きのびて飛行帽ひとつ われの青春」

左手を腰に、右手は空に向かって空を叩くように振る。


「太平洋戦争末期の日本軍が行った自爆攻撃、

つまり特攻の最初の攻撃隊は、

江戸時代の国学者、本居宣長

「敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花」にちなんで

「敷島」「朝日」「大和」「山桜」と名付けられた」

小川和佑(文芸評論家)『桜と日本文化―清明美から散華の花へ』


2/9日

人殺すことの酸っぱさ何ゆへに人質を見る昼間のテレビ

アフガニスタンのパキスタン近くか、

タリバン、ビデオ映像で放映した後ポーランド人を殺害。

64人の人質との交換を主張。


2/16日

混迷す「海辺のカフカ」イスラエルあなたは壁でわたしは卵

村上春樹はイスラエルの文学賞をもらって、

NGOあたりから盛んに批判と、行かないように脅迫されたのだが、

「私はいつも逆なことをする」と、

英語での講演でイスラエルのガザ爆撃を批判した。

増殖する権力を「壁」、自由を求める弱い立場の民衆を「卵」に、

私の立場はいつだって壊れやすい「卵」の方だと主張。


3/10日

うら若き交換手らの黒髪を紅蓮に燃やす春がまた来る

3/10日、東京大空襲で墨田電話局の交換手らは

「死んでもブレストをはずすな」との戦時下の命令を順守、

一旦避難したにもかかわらずまた持ち場に戻り、

28名のうら若き女性らは炎に巻き込まれ戦死したのである。

国を愛する清純と自らの使命の為 ブレストも身に離たず 

劫火のうちに相擁して仆(たお)れた。


4/7日

おはやうと淡墨桜新学期

岐阜県、樹齢=1500年とも。花びらは小さめの彼岸桜。

新学期が始まった。

学習要領が変わり、小学6年生は、一日(5時間が→6時間の授業に)、

ゆとり教育が転換された。

昔は週=6日が、土曜日は休み、週=5日でこなさなければならない。

生徒も先生も大変になる。


6/23日

梅雨あけて礎いしじに汗と陽の光り

梅雨があけた。沖縄糸満市摩文仁の丘、平和の礎。

全島で約20万人以上、島民の4人に一人が犠牲になった3ヶ月の地上戦。

摩文仁の丘は島民が追い詰められた場所でもある。

朝鮮の方も米兵も亡くなられた方の約24万人の名簿が礎石に刻まれている。


ディエゴの樹礎の丘のけぶりかな

線香の煙、果物、花、無言の祈り。

金城幸子さん(81歳)当時は高校生か、

白梅学徒看護隊として兵隊さんの看護や遺体の埋葬などに日々追われる。

仲間の半分以上はまだ幼い顔を残したまま死んでしまった。

語り部は今、現地の高校生に引き継がれている。


石叩く石撫でさする抱きしめる礎は今も物語する

「こんな青い空には戦争は似合わない・・・

車椅子を押して祖母の祈りをボクは引き継ぎたい」

比良根憲太くん、小学校6年生、詩の朗読。


沖縄・渡嘉敷島で昭和20年の3月、集団自決で=346人が亡くなる。

当時18歳だった男性がようやく告白する。

集団自決の時、自らの手で家族の命を奪った。両親と9歳の妹と、4歳の弟を手にかけたと。

老いた細い目からのぞく彼の苦悩の深さ

「どうしてああいうことをしなければならなかったのか、

その一点だけは心の中から消えないと思います」

痛ましい記憶である。


7/1日

台湾が「チャイワン」になる背に腹は代えられなくて投資解禁

「三通」(通航、通商、通信)にさらに拍車。

太陽光発電、パネルなど中心付加価値分野以外に中国の直接投資の解禁

(09,7/1日、馬英九政権)。

日本も中台双方に外交通商において選択肢の自由度が拡大することに。


7/18日

ジャカルタにテロのカートが爆発す平然としてホテルに入りに来

ビデオが不審人物を映し出している。

彼はカートを曳いて平然とホテルに入っていく。

その直後爆発が起こった。

宿泊客に外国人が多いホテル。

彼らはなぜアメリカ的なものが嫌いなのか。

敵視する事がらのなかに欧米の意識する「啓蒙的」なものの臭いがある。

かれらはそれをイスラムに対する侮蔑として感じている。

欧米的な文明がイスラム的な生活を蚕食するとの思いもあるようだ。


7/25日(NHK)

戦争の話しをすれば悲しかり教室の子等みな泣きい出す

NHKアーカイブス「知っていますか?戦争のこと」

お話しは船渡和代さん(もうすぐに77歳とのこと)。

東京大空襲時13歳。

お父さんは戦地に、たまたま家族が集まった夜中に空襲が始まった。

逃げまどううちに母親等とはぐれ、上のお兄さん二人と、自分と6歳の妹だけになる。

火の中を明治通り脇の防空壕に飛び込む。

「熱いよ」と云う声に見ると妹の防空頭巾に火がついている。

飛ばされないように顎のところできっちりと結んでいる紐が解けない。

髪にまで火がついてようやくお兄さんがはずしたが、

もう妹の両手も顔も大火傷だった。

二人の兄たちは私と小さな妹を抱きかかえるようにして体の下に庇っていた。

その兄の背中に今度は火が燃えついた。

下のお兄さんはついに立ち上がり防空壕から出た。

背中の火を消そうとしたんでしょうね。

でも次の瞬間お兄さんの体は風にまかれて飛ばされてしまった。

「マサル、大丈夫か !? 」、

上のお兄さんもはじけるようにそう叫んで防空壕から飛び出ていった。

兄弟だったから弟のことが心配だったんでしょうね。

でも、それから二人の兄たちは戻って来ることはなかった。

妹も火傷がもとで破傷風になりじきに死んでしまった。

偶然に東京に集まりなんかしなければ

みんなあんなふうに離れ離れに死ぬこともなかったんでしょう・・・。


平成11年生まれ、小学校4年生らの生徒たちは、みな神妙に真剣に聞き入っている。

「さあ――」、と質問の段になると、

答えながらもう声がつまり子供等は泣き出だしてしまう。

小学生たちの顔は、みな純粋な表情に緊張している。

戦争は嫌だなは。

1945年、8/15日、戦争は終わったが、

今でも地球のどこかでは沢山の戦争が続いている。

考えたら「戦後」なんて一度もなかったんだ。


8/2日

GSはガソリンスタンド、インド洋浮かべてみてももはやいやはや

米国も給油があったらラッキーだけどなくてもどうということもない、

日米同盟はG2の前にはすでに希薄になっている。


8/6日

蝉鳴くや水を捧げて原爆忌

「abolish」(撤廃、廃止)という英語で

広島秋葉忠利市長は核の2020年までの世界からの廃絶に全力疾走すると述べた。

世界にはまだ=2万発以上の核爆弾がある。

「we are all OBAMAjority,

together we abolish nuclear weapon. Yes,we can. 」


語り継ぐ「水をください」原爆忌

「私たちのそれは小さな一歩かもしれませんが、

闇から目をそらすことなく戦争とか歴史とか勉強したり、

大好きな絵とか音楽とか世界の子どもたち同士で語り合えたらいいと思います」。

小学校6年生の「平和への誓い」は

男の子も女の子もしっかりと前を見つめ、

“1分1秒”でも早く戦争がない世界になるようにとの思いがあふれ、

嗚呼、この子達が次世代なんだなあと感動を誘った。


鐘の音や広島といふ思ひかな

「The time since the latest nuclear test 」

北朝鮮の核実験により広島市のこの原子力平和の時計ががリセットされていた。

=263945人の名簿が新たに記帳されて納められた。


往く人のみな立ち止まり黙祷す蝉鳴く声の今も変はらず

世界59カ国からの代表者の出席は今までで最高。

マハティールさんも、イスラエルは初めての出席、広島からの「平和」を世界への発信。

原爆症認定訴訟では認定基準を緩和してきたが基準に漏れてきた原告全員を認定。

医療、健康、福祉の保障、14万円の支給である。

『Barefoot Gen』(「裸足のゲン」中沢啓治)が英訳された。

「正義のための戦争」というものは存在しない」(柳瀬崇マンガ家「アンパンマン」作者、90歳)。

「考えて欲しいですね、その向こうに何があるか」(斉藤たかお「ゴルゴ13」作者)。

麻生太郎は挨拶で「非核三原則」を云ふ、核廃絶を云ふ、

しかし同時にアメリカの“核の傘”を云ふ。

どうなっているんだこの自己矛盾は。


皮垂らし立てばこの世の地獄かな水をください玻璃立てしまま

(以下、川端康成)

「むごたらしさも私に生きてゐたいと思はせた」。

しかし結局は平和のためと思へば思ふほど

「生を新たに」の思ひも「起死回生の」思ひも、

つまるところ自分の死で贖うしかなくなってしまったのだ。

自分も人類の原罪に全く無関係なままの白い汚れのない手のままではゐられない。

ノーベル賞を受けはしたけれど、

それまで日本の美しさを、もののあはれを書けば書くほど、

一瞬にしてその美や、それを養っていた村や街や暮らしが跡形もなく破壊された、

そのことに対して、たぶん片時と云へども

美の偏執者として、

あるいは逍遥者として、目をそらすわけにはいかない。

それからの後の世はまさしく康成にとって夢か現のやうなものに違いなかった。

美の具現者にとって、

その眼差しはすでに彼方へといつも日常のやうに降り注がれていたに違いない。

「廣島のために生きよう」と思へばおもふほど、

ためらひもなく死への誘ひが色濃く漂ひ始めるはしごく当然のことであった。


1949年に、川端康成は広島を訪れる。

わずか3日ばかりの滞在にもかかわらず「廣島で私は強いショックを受けた。

私は廣島で起死回生の思ひをした(中略)。

人類の惨禍が私を鼓舞したのだ」

「私は廣島で平和のために生きようと新たに思ったのであった」。


茄子の日は茄子剪りに出る原爆忌ひとはしずかに死を思ふべし

原爆忌の日はナスを剪らない。葡萄を摘まない。

しずかに頭をたれて死を問うべし、である。


8/9日

凌霄花のうぜんかずら落ちて明るむ原爆忌

凌霄花はたいていの家は門柱の近くに植えている。

いまは長雨のせいもあるのかさかんに散り始めている。

門柱の辺りが花の色に明るい。


8/14日

オーシーツク学徒出陣甲子園

陽にやけた坊主頭の若者たちの掛け声が、

応援団の熱気が、甲子園に木魂する。


8/15日

アフガンの自爆の花火終戦忌平和の国の花火上げ継ぐ

カブールでまた大統領選の妨害に自爆テロが。7人の犠牲者が。

平和な日本の平和な花火。

首都カブールの一等地の「山分け」、

復興事業にまつわるファミリー企業への廻し、

軍閥がまだ実体を残し、議会の議員の半数を占める。


9/1日

ムササビも眠る湯の里八ッ場ダム秋の高さに橋頭堡ゆく

前原大臣――

民主党による長野原町のダム建設の見直しになるのか。


9/3日

牛さんもモウ迷惑なザーメンの行処も知らぬ鰯雲立つ

独立行政法人「家畜改良センター」(福島県)は

牛の精液販売で=33億円以上の収入を得ているにも拘らず、

同センターは費用に見合った対価を得ていない。

「家畜改良センター」には=80億円以上の政府からの補助金が支給されている。

「家畜改良センター」は無償で、社団法人「家畜改良事業団」(東京)に貸し出し、

同事業団が凍結精液を→全国の畜産農家向けに販売している。

「家畜改良センター」にも「家畜改良事業団」にも天下りがうようよ。


9/11日

猟官がいざ激しくてこの人がまたぞろり出る

小沢の民主に社民の瑞穂おばさんは環境相を求めたとか。

亀井のカッちゃんが総務大臣が欲しいなどと、

無茶苦茶な。


9/18日

いけないわルージュマジック少子化庁優子に触るMrs 瑞穂の

引継ぎである。

小渕優子さんは二人目のお子がお腹に。パンパンである。来月にも出産。

小渕ちゃんの方が少子化庁は似合っているなぁ。


9/21日

始球式アメリカに飛ぶ初デビュー玉の確かさ桑田にっこり

贈られたユニフォームを着て桑田選手とキャッチボール。

ボールは意外としっかりしていた。

米国の野球場で始球式に参じる予定。


オバマ大統領、胡錦濤首席、メドベージェフ大統領・・・。

温暖化CO2削減、2020年までに90年比で=25%削減目標、

核の廃絶を訴える、等々の予定である。

内閣は好意的なスタート、支持率は=72%、小泉さんの=81%に次いで2番目。 

■「東アジア共同体構想」(鳩山由紀夫首相)

「諍いの海ではなく友情の海にしたい」(胡錦濤さん)

09,9/22最初の首脳会談、40分の予定が1時間に。

「友愛」をしきりに口に。


9/22日

栗色の笑顔素敵なオバマさんクール&ヒップサミットのあり

米国のワシントンからピッツバーグへ。

オバマさんはやはり格好いいね。

G20、鳩山由紀夫首相の初デビュー。

核廃絶を唯一の被爆国として訴え、

温暖化ガスを2020年までに1990年比=25%削減を世界にお約束。


9/22日

楽しみにしてるわ私クリントン日米同盟深くて広い

岡田外務大臣はクリントン国務長官と、嬉しそうで神妙な表情。

「温暖化」「核廃絶」「アフガニスタン・パキスタン」「米軍再編」などが基本問題と述べた。

アフガニスタンに関しては「職業訓練」と云いかけたが、

職業訓練では効き目がない。

日本の国内でも証明済み。

まずブツ(農機具、農業機材)ありき、

でかつ、現場での手取り足取り“オン・ザ・ジョブ”である。

■原口総務大臣は日本版地デジ採用推奨にペルーに。

4カ国の関係大臣と会談。


9/22日

気が付けば公明党が八ツ場ダム鳶油揚げさらへるつもり

前原さんは話し合いにも出かけられないが、

公明党はここぞとばかりに視察に出かけ、

住民会議で名刺を配って歩いている。山口那津男。


9/25日

橋ゲタの高さに秋や八ツ場ダム金の流れと人の思ひと

前原大臣も苦労している。

千葉の森田県知事もここぞとばかりにもの申している。

金の流れを具体的に明らかにすれば責任の流れ、思惑の流れ、

儲かる人や利権の流れが浮いて出てくる。

清算して=1億円でも浮いて出るなら中止した方がいいのだ。

4600億円の予算はまだまだ膨らむに決まっている。

他人さま(税)のお金には歯止めがかからない。

少子化、省エネになっていく時代に本當にダムが必要なのか。

ハコモノは雇用を生まないばかりか、将来に続くメンテナンスの費用もバカにならない。

雇用を生み出すのなら海水の淡水化プランを豊洲の辺りに立ち上げたらいい。

金はかかるけれどそれの方が温暖化環境に対する世界へのわが国のメッセージになる。


9/25日

亀ちゃんの舞台は回る逆方向ジャパンポスト)JPもJALもあやうい

市場を無視した時代錯誤的、大塩平八郎を気取る、アナログそのももの人物である。

株価は下がり、「円安」の要因となる。


9/29日

UFOの隣に亀ちゃん座ってる知恵の輪解けず秋の日暮るゝ

UFOは鳩山由紀夫首相。ところで問題の亀ちゃん。

本當につくづくと品のないお方だ。ヤクザの恫喝めいた口ぶりが節々に。

存在自体が摩訶不思議である。

由紀夫さんのお隣に席を位置する、自ずからの本性そのものの立ち現れ方であろう。

誰が選挙で選んだのだ。

もう全く、恥ずかしいったらありはしない。

正義を口にする人も、時にはその正義自身もあぶない。

行政を感情に全く委ねてしまうことは

行政を全く理性的判断で強制することと同じようにあやふい。


10/1日

還暦を迎えて嬉し中国は五★紅旗に軍事パレード

「社会主義と改革解放があるから発展してきた」発展と一党独裁を堅持。

1949年建国から60周年を迎えた中国、2

1年連続で2ケタの軍事予算を積み上げてきた。

去年チベットで今年はウルムチで、民族の扮装が絶えない。

56にもなる民族の融和を維持して行くためには、

成長「保八」を維持し、

分配を通して国の富の平準化を計っていかなければならない。


10/12日

千日の土足参内ある人はアフガンに行きパキスタン訪う

岡田克也外務大臣はアフガニスタンのカルザイ大統領と

パキスタンのザルダリ首相と会談。

パキスタンの外相は会談で脚を組み、モノをお願いする態度ではとてもないと思う。

「給油を続けて」──、冗談じゃない。

■教育、医療。道路などの民生は徹底的に一度見直さなければならない。

汚職の国におカネは砂漠に水のように消えてしまう。

直接お百姓に届くシステムを。

■「千日回峰行」を満行した大阿闍梨(だいあじゃり)の光永圓道さん(34)=同市、

大乗院住職=が12日、

京都市上京区の京都御所で国家安泰などを祈願する「土足参内」。


10/13日

成田空港を東京の国際空港、羽田空港を国内空港としておく政策は、

ハブ&スポークの国際航空体制の発達の中で、明らかに失策となり、

韓国などに旅客を奪われていたが、

土建政治の一環として成田空港を作った経緯に縛られる自民党の政権下では、

成田の失敗を認めて羽田に再一本化することなど不可能だった。

「健ちゃんの右脳の脳が眠れない、左脳の脳はずっと寝たまま」

「成田は歴史的に苦労してきた経緯がある。

一言も相談なく断じられるなんて頭へ来る。眠れないほどだ」

前原大臣を議会に訪ね、

根こそぎ成田の国際線の機能を羽田に移管されるわけではないと知り、安堵。

「今日は眠れそうだ」とにこにこ。

勝負はあったな。


10/18日

ステルスの要求もあり綻びる民主モデルの回らなくなる

「ステルス要求」(ステルス戦闘機)とは事項だけの要求にとどめ、とりあえず金額増を見えなくした。

概算要求=95兆円を超えてしまった。

民主党は「成長」とか「市場」とかいう言葉は嫌いなんだそうだ。

■IMFは7月、日本の政府債務残高が

19年に個人金融資産(=約1400兆円)を上回るとの試算をまとめた。

国内のマネーだけでは政府の借金を賄えず、海外に頼らざるを得なくなる状況だ。


10/18日

老害は口ばかりして脳天気出るにまかせて入いる量らず

藤井裕久財務大臣――

卵が先かニワトリが先かではない。

成長とは両方が同時でなければならない。


10/19日

口あけて太郎、次郎が空を見る八ッ場ダムには秋空流る

慎太郎都知事と健作千葉県知事。

きょう、ダムの建設現場を視察。


10/21日

そこのけと亀ちゃん申す辞任するJPの針戻される

日本郵政の西川善文社長辞任。民営化が逆戻りか。

海外の投資家にとって悪材料。

ただ斉藤次郎氏(93年、大蔵事務次官)は

東京金融先物取引所(会員組織の法人だった)を2004年に株式会社に上場させた。

その後、外為証拠金取引「くりっく365」をスタートさせ、

個人投資家の人気を集めるなど民間経営者としても手腕を発揮。

■市場開拓、商品開発VS親方日の丸、どんぶり勘定。


権能の横柄にして壟断ろうだんす赤いポストはたれのものなの

国民の手に資産を返す、とは云うものの。

「地域振興にお金を回したい」亀ちゃん。

「公社化のにおいがする」石破茂政調会長(以前のような政策金融に回される)。

国民新党という少数派の意見を重視しすぎるのは、国民の意思全体を反映していない。

「適正資源配分」→産業構造改革。


10/25日

ASEANで友愛説きし彼の人はただの一度もたつき無き人

銀のスプーンで育ったお方なのかしらむ。

すべてにおいてこのなにかリアリティーの無さに苛立ちを庶民は感じ始めている。

ASEAN会議。右となりは温家宝首相。

中国の“リアル”に学べ。

たつきは活計。


剥落のはげしきこともいささかに任せ切れない凡のあやうさ


10/27日

こはいなら恐いと云へばそれで済む普天間移転何レトリック

北澤防衛大臣、なんだか情けがないなあ。

「レトリックで処理しようというのは軽い」と沖縄県知事にバッサリ。

国外は「グァム移転で」、県外は「岩国移転で」、

普天間はしたがって辺野古でも民主党のマニフェストには抵触しないのではないか、

という見解を。

米国という巨大な国家圧力。


10/28日

ペシャワルでまたカブールでタリバンの自爆襲撃人は大根

パキスタンのペシャワルで爆弾テロ=90人死亡。

アフガニスタンのカブールで国連施設襲撃=12人死亡。

こちらは大統領選挙の決選投票の妨害を名目に。

「われわれは米欧ばかりではなく復興支援をするすべての国や組織に対して襲撃を行う」

とタリバンの首長は宣言。

人は大根か何かのように吹っ飛んで粉々に砕け散る。

米兵の月間の犠牲者(10月、27日で)も2001年の開戦以来最悪に。

■イラク酒とバグダッドで25日、爆弾テロ。死者=155人に。

イラク、シリアを非難。

イラク政府は、国際テロ組織アルカイダ系武装組織か、

旧フセイン政権時代の支配政党であるバース党が関与したとみている。

■カルザイ氏の弟は“麻薬王”であるらしい。



11/7日

銃乱射戦場に行く兵士より基地に残りし兵士悲しも

「戦場で兵士が亡くなるのさへ悲しいのに、

基地での事件は恐ろしいことだ」オバマ大統領)。

13人死亡。犯人はイスラム人の精神医。

近々イラクかアフガンに派遣される予定だった。

テキサス州、フォートフッド、米陸軍最大の基地。

長引く対テロ戦争が落とした黒い影。(11/5日)


11/8日

秋吹くやマリオネットと亀井かな

郵政副大臣にも元官僚を起用。国会答弁で。

マリオネットはもはや「たれか」・・・。


11/13日

外交はなくて社交の時雨かなバラク、ユキオと呼び合う仲に

かくして由紀夫さんは深更、APECに向けてシンガポールに出発。

バラク・オバマさんは明日、午前中に講演演説があって、

天皇陛下らの昼食会の後、シンガポールへ。

そして、上海へ向う予定のようである。

日米の外交はなかった。

アフガンへの支援=50億㌦に対して米国の謝意のみ。


11/14日

子どものころ母と鎌倉を訪れた。

平和と静けさの象徴の仏陀を見た。

もっとも、当時は子どもだったので抹茶アイスの方が魅力的だったが。

これからもアメリカはアジアの繁栄と安全保障にかかわる。

太平洋はアメリカとアジアを隔てるのではなく、日本はその中核であり続ける。

赤坂サントリーホールで。

「タラップを駆け下り上る大統領Pacific Ocean波頭立つ」

私はアジア太平洋で生まれた初めての合衆国大統領だ。

アメリカはアジアの一部。アジアとアメリカは新しい構造に入る。

アメリカがこの経済不況から立ち直るためには、

この目覚しい成長のアジアの力を取り入れるしかない。

挨拶の冒頭で日本語で「ありがとう」と言うのは忘れない。


11/15日

他人ごと偽装献金に挙げ事業仕分けて棚卸かな

「聖域なし、1円でも切り込んで欲しい」(鳩山由紀夫首相)。

政治文化が変わるのか。

自民党60余年の垢が落ちるのか。

由紀夫総理には株式売却など過去の資産報告の訂正など脱税の疑義も・・・。

今日はAPECシンガポールに。


11/17日

雪残す屋根の故宮とオバマかな

故宮博物館の屋根には雪が降り残っている。

外に出て「次は家族と一緒に来たい」とオバマさんは笑顔で。

「中国の歴史と文化に触れたい。明日の万里の長城も楽しみにしている」

「一国の成功は他国の代償の上に成り立つものではないと認識している」

(共同声明でオバマ大統領

オバマ政権の中国政策は「strategic reassurance」(戦略的再保証)というのだそうだ。

米国が中国の台頭を歓迎する代わりに、

中国も地域の安全保障などを脅かさないと相互に「保証」する内容である。

「国情がお互いに違うということで

内政不干渉の立場で人権や宗教の話をしたい」胡錦濤国家主席)。

■「チベットが中国の一部であるということは認識している。

その上で中国政府はダライ・ラマと話をすべきである」オバマさん)。


なさぬ仲なさぬは笑顔胡錦濤寄りそうオバマさぐり合う仲


11/19日

オバマさん焼肉ファンと韓国で「カムサハムニダ」ランチ楽しみ

熱烈歓迎を受ける。

カムサハムニダは「ありがとうございます」。

「アジアで起こることはアメリカの生活に直結する」。

アジア歴訪8日間、帰国の途についた。


12/5日

タイガーも穴があったら入りたい浮世の玉の出たり入れたり

もちろん3連発の“ホールインワン”であ。

おそろしいかみさんにドライバーで追いかけられ、車を消火栓にぶつけ、事故る。

妻のほかに3人ものガールフレンド。

(この後、もっと増えた。)

900億円もの財産と「アメリカン・ドリーム」と。


12/6日

日航は日本の鏡瓜二つ巨額赤字に放漫経営

散漫な将来見通しに経費削減が遅れる。

年金の構図も相似形である。

年、数百万円の年金を受け取るOBが給付削減に抵抗している。

発言力を増す高齢者、政治が制度改革を先送りするほど、

将来世代に回るツケは重くなる。

営業キャッシュフローの赤字を借金(国債)で埋める日本(日航)。


12/6日

冴え返る貧困率の=2割とや姥捨てに行く貧しき国の

■貧困率(相対的貧困率)は全世帯の可処分所得を=1人あたりに換算して順に並べ、

中央地の半分未満になる人の割合。

65歳以上の高齢女性では2007年時点で

=約2割に達することが内閣府の集計で明らかになった。

今回の集計の場合、年間所得が=約124万円に満たない人が貧困層になる。

■06年では゜ひとり親世帯」の貧困率は=50%を超えており、

先進国中では最悪の水準である。

■ついでに云えば、米世帯の=7.7%(約900万世帯)銀行口座持たず。

口座を保有しているが、

所得の低さなどを理由にノンバンクの金融サービスに頼っている世帯は

全体の=17.9%で=2100万世帯に上がった。

両方あわせると、米国内で=4分の1世帯が預金保険の適用対象外という計算になる。

米連邦預金保険公社(FIDIC)まとめ09,12,5日経

■我々はfragile state「脆弱」な国同士だ。


12/6日

亀笑ふ鳩豆喰らふ聞くならく総理ソーリの入れ替わりたり

12/4日には<返済猶予法>が施行された。

12/5日、亀ちゃんは郵貯簡保の凍結法案を通した。

「これで小泉の」とTVで元首相を呼び捨てにした。

私怨である。

普天間では瑞穂ちゃんが駄々を捏ねる。

今では一国の宰相がどなたなのか分からなくなってきた。


12/7日

民主党パッチワークの派手さゆへオバマ米国みなまごつきぬ

もう誰も信用しない、もう相手にしない。

寺島実郎さん米国へ行っても政府関係者は会ってもくれない。

誰が意志決定者なんだ。


12/7日

オバマよりおばさんといふ由紀夫かな小春日和のお莫迦さんかな

なんだか断末魔のやうな体である。

「必然から目をそらすと必然の方がこちらを見る」(古井由吉09,12/7日経)

嬉々とする福島瑞穂おばさん。


12/10日

平和呆けタダではないの戦いはアフガンで今イラクでもまだ

貧困が転がり残酷な世界がいたるところを未だ圧している。

偉大な宗教であるイスラム教を侮辱している原理主義者たちとは戦わなくてはならない。

戦争が不人気なのは分かるが

、平和が望ましいという信念だけでは不十分だ。

正しい平和と正しい戦争とを今あらためて考え直さなくてはならない。

平和には責任が必要で、平和には犠牲が伴う。

市民が自由に話す権利を否定され、自由な信仰を持てない平和は不安定だと信じている。

米国は常に普遍的希望を唱える人々の声であり続ける。

アウン・サン・スーチー氏のような静かな改革者を見守る証人であり続ける。

イランで静に行進した多数の人々の承認であり続ける。

地上から偏狭と圧迫をなくすために人類は普遍的価値を実現するために歴史を歩んできた。

我々にはできる。

世界に希望があるかぎり、この困難な時代にあっても、

地球上に生きる我々が為しえなければならないそれは使命なのだから。

オバマ大統領、ノーベル平和賞受賞演説)


12/13日

「財務相の算盤に合わせていたら日本は沈没してしまう。

財務省の小役人的発想をぶち破るのが政治だ」(亀ちゃん)

大臣とは物の怪のことそこのけと後行くことのぺんぺん草生ゆ

■基本的には貨幣の供給量を増やすと物価(財・サービス)に与える影響は微々たるもので、

直接は資産価格に与える影響の方が大きい。

しかし、問題は「数量」に与える影響こそ重大で、

数量とは=生産、受注、出荷、雇用などを「数量」⇔鉱工業生産指数のことである。


12/14日

あらまほしゆかしき人のもののふの文語るなら外にたいらか

天皇家は巨大な母性である。文化の象徴である。

文化は装置としての文明にはそぐはない。

憲法では国民の統合の象徴、わが日本国の象徴なのである。

象徴とはに思いを馳せるべきで、国事行為は内閣の専権事項であり、

筋書きは内閣が決めると一刀両断は、教養の程度が低いやくざな考え方にほかならない。

この場合文明とは父性的な存在を指し、政治的な事項ということになる。

象徴はものごとに中立的であらねばならない。

必要だから、ではないのだ。

この度の習近平さんのご訪問は

大きな政治と軍隊の塊りが日本にやって来たと考えるべきである。

この方はまかり間違っても文化使節ではない。


12/23日

よき年を迎へて松の弥栄にすめら皇の齢よはい新たに

天皇の76歳のお誕生日。金婚式に平成の20周年。

皇居に3万人の祝賀の小旗。

天皇は普通、てんのうと読みますが、本来はすめらみことと読みます

。ここですめらとは何か。

古代タミル語のスメラは(私は誰か)という意味だそうで

それとほぼ同音であることなどは興味深い。

自然への慈しみ、神との揺るぎない繋がりは天皇家の本然である。


12/23日

鳩なのに「オオカミ少年」もはや今嘘つく子どもたれも相手に

鳩のやうに取り繕って相手をだます。

嘯く、しれっとしたそのどこを見ているのか、何を考えているのか分からない表情。

平時の首相でまだ良かった。

戦時の首相ならもう戦場のいたるところに累々たる屍が積み重なっているに違いない。


12/26日

リーマンをルービンと云ふお莫迦かな漫画太郎のまだまだ続く

23日の地方での党員対話集会でリーマン・ブラザースをルービン・ブラザースと言い間違えた。

首相在任時も漢字が読めなかったり、言い間違いは数知れずだが、

一議員となってもアホぶりは相変わらずだ。

「リーマン・ショック」による経済危機によって解散・総選挙を先送りした結果、

大敗・政権交代という状況に陥ったにも関わらず

そのキーワードさえ言い間違えるとはまさにギャグだ。