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《外為コサックダンスレポート》I will dance cossack

         when winning a great VICTORY.


2009年9月14日

(某ディーラーの独り言)

大敗した自民党は政治助成金・献金ともにガタ減りで党の財布はスッカラカンだそうだ。銀行に63億円の借金あり。凋落自民まさに「金融危機」

『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす』。下段のように本邦銀行はカネ余りだが今の自民党には貸さないだろうね。

本邦銀行はカネ余り現象がでている。現在の「総貸出し残は430兆円「実質預金(譲渡性預金含む)570兆円2001年から実質預金が総貸出し残を上回っている。これは個人のリスク回避志向での「安全運用」と企業の景気悪化を背景とした設備資金をはじめとする「各種資金需要の減少」が主因だそうだ→超過預金約140兆円。では「超過預金」は何処にいっているかといえば、それはほとんど「日本国債の購入」に充てられている。預金は国民の預けたお金であるから国民が日本国債を間接的(銀行・保険会社を介して)に購入しているということになる。直接国民が購入している分も合わせると9割以上(外国人保有6%。つまり、「国民が国に金を貸している」ということになる。米国債が外国からの購入に5割依存していることとの大きな違いだ。

本邦の第2四半期実質GDP2.3%(前期比年率)。「金融や財政面の景気刺激策からの出口」がまだ見えてこない。まだまだ景気回復の足音は遠くに聞こえる。

小生個人的な感想だと「行きつけの居酒屋だとか音楽のライブハウスだとかのサービス業」が一晩に一回転するようにならないと本格的な景気回復だという実感が湧かない。今、こういうサービス業は四苦八苦の状態だ。来年までに何軒残っているのだろうか?

民主党政権誕生に伴い、行き詰っている「新銀行東京と日本振興銀行」「生殺与奪の権」は新政権が握ることとなった。新銀行東京は売却の方向で日本振興銀行は金融庁が不明瞭とされる債権の資産価値を査定しているが今後の行政処分の有無で新政権は判断を下すことになる。両行ともに「金融機関の融資環境の刷新」という目的で設立されたが共に未達成のまま終焉を迎えようとしているわけだ。


Uとのへ



1億円も見たこともないし、
ましてや100兆円もむろん見たこともない。
こうしてしかし、見たこともないマネーが
世界中を瞬時に駆け巡っているということが不思議な気がする。
個人金融資産が=1500兆円を割ったようだ。
その内キャッシュは=800兆円を割った。
日本国の借金が8月ころで=860兆円とかや。
郵貯簡保で買ってもらっているのが=150兆円くらいなのかねへ。
本邦銀行の超過預金=約140兆円ですか。
あとの残りの大半が「the 生保」で、
日銀も国債買い入れに一生懸命だものね。
外国人の購入が=6%
いよいよ国債消化も海外に頼まなくてはやって行けなくなる(!?)
1997,9月から日本の長期金利は=2%を上回ったことがない。
買ってくれるのかしら。
しかし、消化が困難となると
ドン。プレミアムが付くんだろうね。
これは大変だ。

ところで2008年「小渕の呪い(?)」
98年に小渕内閣が景気対策として発行した10年債の償還のために、
134兆円借換債を発行しなければならず、
これに新しく発行する国債を加えれば、
180兆円近い国債が買い手を探して市中をさまよう、と言われていたのに・・・
(『郵貯崩壊』 仁科剛平著)
これは、どうなったんだ !!!?

09年度国債発行総額が132兆2854億円
内訳は――
新規国債が同7兆9460億円増の33兆2940億円
借換債が同1兆5506億円減の90兆9914億円
財投債が同4000億円減の8兆円
(ウィキより)

国債市場は行政に対しての警告灯、“炭鉱のカナリア”。
民主党政策は「円高」であり「国債依存」傾向があるようだ。
市場は一瞬。
くわばら、くわばら、だねへ
夏の夜はくわばらといふ遠花火
さて、もう秋でした。

智笑