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6/14日、ロシアのエカテリンブルクでSCO(上海協力機構)が開かれたね。
中(胡錦濤)ロ(メドベージェフ)のほかに、中央アジアの4カ国、
そして、オブザーバーでイランのアフマディネジャド大統領まで参加していた。

米国は金融危機、景気刺激対策でドルを無制限に印刷している。
中ロはいまや大変なドル保有国である。
米国債の増大、米国はまともに国の借金を返済する気があるのか。
インフレにして、どうにか払わないで済ませたいのではないか・・・。
中国とロシアのおカネは、米国債を通じ、自分たちに対する軍事強化に投じられている。
はて――。
首脳会議の動向に通貨問題の専門家が関心を強めた。

そして中央アジア4カ国の中のキルギス。
(6/21日NHKTV)人口=540万人、面積は日本の=約2分の1。
送金国家・出稼ぎはロシアなど、GDPの4分の1を占める。
ロシアの不景気で大半はみな自国へ戻っている。
しかし、産業のない国家には仕事はない。
ロシア政府・メドベージェフより20億㌦国家予算の=2倍)の融資。
(ちなみにF22ステルス一機=約247億円)。
米国は学校建設など資金協力をしているが2ヵ月後、
2001年より基地提供を受けていたマナス空軍基地を出て行かなくてはならないか。
アフガンの作戦などに兵站基地などとして大打撃。
産業もない国では国家は疲弊の極みで、
日本もODAなどを通じて道路などのインフラの協力は進めたところだが、
一般国民は、例えば農民は旱魃に遭い、農地は荒れて、種を買うおカネもままならない。
パンと塩だけで過ごす食事。3週間の間、肉の食事がない。
国連の食糧支援を通じてかろうじて小麦粉と油が届いた。
ウィグル、ペルシャ、蒙古などの歴史の激しい交差点、
真っ白な3000㍍級の峰峰は雪を抱えて輝くばかりだが、
国家はロシアや米国、中国に頼らざるを得ない貧しい国のままだ。
しかし、キルギスは中東ベルト不安地帯、
中東アジアの平和のカギを握っても居るのだ。
国民の宗教はイスラムスンニ派が大勢で、
貧しさゆえに原理主義の懸念もないわけではない。
大統領は2005年よりクルマンベク・バキエフ。

そんなところに今日6/24日の日経で、
「キルギス空軍基地、米軍、継続利用へ」の記事が。
基地利用料は=6000万㌦、ほか含めて=1億7000万㌦(約160億円)。
政府はロシアと両てんびんにかけることで米国から有利な条件を引き出すことに成功。
よかった、よかった。
■GDP=115億ドル/1人当たり=2,180ドルキルギス
ちなみに――
■GDP=2兆円弱とも/1人当たり=1,200ドル北朝鮮
■55億7500万ドル(GDP,2007,CIA)/1人当たり=600ドル(GDP,2007,CIA)(ソマリア
ソマリアは北朝鮮よりもさらに貧しい・・・。
月にして=50㌦・・・。

さらに――
東京都は人口=1300万人弱、
GDP=2006年度の東京都の名目上の都内総生産は92兆2771億円であり、
日本の国内総生産の6分の1以上を占めるプライメイトシティとなっている。
当時のアメリカドルの為替レートで換算すると、約8,000億ドルであり、
オーストラリアやオランダのGDPを凌ぎ、
世界で15位以内の「国」に相当する経済規模を有している。
また、アメリカ最大の経済都市であるニューヨーク市の
2006年の市内総生産が4,468億ドル[12](東京都の55%程度)であることから、
いかに東京都の経済規模が巨大であるかが伺える。
平成16年度の一般会計予算は5兆7,080億円で、
その68.7%にあたる3兆9,206億円が都税で賄われてます。
約4兆円の税収ということだ。

日本に生まれてよかったね、
ということなんだらうか。
国家の差というのは、どこから生まれてくるんだらうね。
大国の間で歴史的に翻弄された国はやはり今でも大変なようだ。
キルギスは7世紀に唐に、12世紀に元に支配されている。
1922年、ソビエト成立後はトルキスタン自治州として属国に。

日本は海に囲まれていてよかったね。
独立国でよかった。
ありがたいことです。

「スリム」から「安心」に行くニヒルかな歳出抑制「骨太」はなし
歳出抑制が吹っ飛んだ。タガがはずれ、みんな予算獲得に血眼に。
スリムの財政規律は止めた、
麻生さんは国民におカネを配る「安心」のばらまきに。
その心はもうニヒルとしかいいやうがない。

智笑