《外為コサックダンスレポート》I will dance cossack
when winning a great VICTORY.
2009年5月28日
(某ディーラーの独り言)
格付け引き下げ観測のあった懸案の米国債はムーディズがAAAに据え置いたことで2年債の入札を無難にのりきり、昨日は5年債も応札高倍率だったがNY午後に長期債の価格が下落→金利が上昇、これは「悪い金利上昇」→NYダウ下落。後は本日の7年債を無事にのりきれるか?のりきれないとなるとドル売り圧力が高まることになる。
月曜日の北朝鮮の核実験発表直後はそれほど動意は感じられなかったがその後の「短距離ミサイル発射実験」の第二報で「全面円売り」の展開になった。久し振りに地政学的リスクが露呈した恰好だ。ポジションをもっている時はこういう突然の報はテクニカルを全く無視するので対応が厄介だがこの時はたまたまノーポジションだった。
ストレステスト「甘チャン査定」第2弾。
ストレステストでは米大手銀行19行の損失総額は5990億ドルと発表されたがIMFは米国の金融機関全体の予測損失額を3.1兆ドルとしている。米連邦預金保険公社によると米大手19行のシェアは80%なので3.1兆ドルの80%は約2.5兆ドルということになる。「5990億ドルと2.5兆ドル」では約4倍の開きがある。こんな馬鹿な!サブプライムローンだけの損失額2990億ドルなんてマーケット関係者は誰も信じちゃあいない。
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