毎週月・木曜日配信
《外為コサックダンスレポート》I will dance cossack
when winning a great VICTORY.
2009年5月25日
(某ディーラーの独り言)
本日は米・英がマーケット休場のため小動きに終始すると思うがクロス円に関しては調整売りがでる見込み。
日銀は22日の金融政策決定会合で景気の現状判断を上方修正した。先行き判断も『当面、悪化を続ける可能性が高い』から『悪化のテンポが徐々に和らぎ、次第に下げ止まっていく可能性が高い』に変わった。4月末の「日銀展望レポート」でも『金融政策の効果で国内経済が持ち直す』としている。しかし、今まで日銀は安直に楽観的になって過去に何度も金利引き上げで失敗しているので「金利上げたい病」に陥らないように褌をしめてかかってもらいたいもんだ。今度こそ「適正時機に適正金利」を設定してもらいたい。
与謝野経済相は『景気の底は打った』と述べているが、果たして本当に打ったのか?甚だ疑問だ。「夜明け」は近いという期待感は大きいのは分かるが90年代にも「夜明け」だと思っていたら「勘違いの夜明け」だったということがあった。米国のデータも信憑性に欠けているという見方もある→あまり社会不安を煽らないようにするため少し数字が操作されているのではないかという人もいる→日本も選挙が近いので「選挙向けの情報操作」ということも考えられる。いづれにしても、甘い見込みで経済対策の誤りだけはご免だ。
サブプライムローンなど含んだ証券化商品を売っていたのは今は無き「投資銀行」でその商品にAAAという格付けをしていたのは「S&Pやムーディズ」という「詐欺格付け会社」。両者の見事なまでのタッグマッチで販売されたのが複雑怪奇な証券化商品ということだ。両者は「格付け会社は発行体から手数料を貰って発行体の販売する商品に可能な限り高い格付けをする」というお互い「持ちつ持たれつ」の関係にある。この構造上の問題を解決しない限り「格付けの信用」なんて誰も信用しないし、また、同じことが起きる。比喩すれば『ミシュラン三ツ星の格付けレストランに評判の創作料理を食べにいったらとっても不味かったがミシュランは責を負わない』ということかな?
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