毎週月・木曜日配信
《外為コサックダンスレポート》I will dance cossack
when winning a great VICTORY.
2009年5月18日
(某ディーラーの独り言)
先週末は5・10日という日柄にも関わらず思ったほどドル買い・円売りにはならなかった。むしろ、金曜日は夕方から円に対してはドル、クロスともに弱含みで推移した。マーケットの一時の楽観ムードも遠のいた感じだ。しばらくは円買いスタンス(戻り売り)が正解だと思う。
今週20日に本邦第一四半期GDPが発表されるが、予想は前期比年率-15.9%だ。
「米国が同-6.1%、独は-3.8%、英が-1.9%」ということを考えるとやはり、相当深刻な状況だと思う。こんな国の通貨がリスク回避通貨というのも解せんね。
「日経平均上昇→円安、日経平均下落→円高」ということは何度か言ってきたが、気をつけたいのは「午後3時までと引け後の3時過ぎ」ではマーケットの様相が一変し、まったく「逆のバイアス」がかかることがあるので要注意だ!しかし、このパターンが分かっていると3時10分前あたりから様子を窺いながらそれまでと逆に進軍ラッパを吹くと勝利する確率が高い→10分前の味方相場は10分後には敵相場→為替のマーケットなんてそれほど短期的には刹那的だ。
先週、相次いで本邦の一部上場企業の決算が発表された。
本邦を代表する企業が軒並みに赤字に転落し、一部上場企業全体の最終損益の合計は「7年振りに赤字に転落」する見通しだ。特に業績悪化が深刻なのは外需に依存する製造業で先行き不透明感タップリだ。これに円高が更に追い討ちをかけることになる。この結果で今年よりも来年の方が更に厳しい状況が待ち構えているであろうことは想像できる。
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