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《外為コサックダンスレポート》I will dance cossack
when winning a great VICTORY.
2009年4月13日
(某ディーラーの独り言)
先週末はイースターデイで終日オープンしていたのは東京市場のみでその他市場はほぼ完全休場という感じだった。
今週はシティグループ、ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェースなどの決算発表があるが結果によっては上下に振れる。ドル/円、クロス/円ともに日足の200日線に注目→線を上抜いているかどうか。
日銀は今まで国債を毎月1兆4千億円分購入していたが3月の金融政策決定会合でこれに4千億円分増額して1兆8千億円とした。勿論、これは国の借金の肩代わりだが、将来に禍根を残すことにならないか?→今の金融緩和から引き締めに転じた時に市場で長期国債を大量に売却ということになり結果、長期金利が急激に上昇するという懸念がある。もうひとつは大量の国債買い増しは政府の財政規律の緩みによる急激なインフレという懸念もある。中央銀行の野放図な国債購入増額は如何なものか?
実需が好調だった国(日本・中国等)が金融危機を招いた原因の一端を担い、強いてはドル一極体制は世界経済を不安定にさせるという話。
貿易収支が大きな黒字国は余剰資金を当時、金利も良く、より安全であった米国債(基軸通貨・ドル)の購入に走った。結果、米国債の金利が下落(債券価格上昇、金利下落)したためマネーはより運用益の良いものへと向かった。それがサブプライム関連を含んだ「証券化商品」である→米国不動産バブル→崩壊→世界経済不安定。ドルが基軸通貨でなかったら一極の通貨(ドル)のみを大量に買うということもなかっただろうし、金融危機もここまで世界中に蔓延することもなかったかもしれない→ドルに対する過剰な依存の危険性の再認識。
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