《外為コサックダンスレポート》I will dance cossack

         when winning a great VICTORY.


2009年4月9日


(某ディーラーの独り言)

今、マーケットでの円買いオペレーションは「ポジション調整」以外の理由は考えられない状況だ。中・長期的見通しは円安方向だろう。ただ、何度も言うがドル/円、クロス/円ともにオーバーシュートしているのでポジション調整も深く入るので要注意。

2月経常収支は1兆1169億円(市場予想1兆719億円)となり黒字幅拡大、同貿易収支も2021億円(市場予想1420億円)でこれも黒字幅拡大。ともに市場予想よりも良かったという感想だけで決して本物の景気回復の兆しではないので各々方油断めさるな!

AIG、バンク・オブ・アメリカ、シティグループなど公的資金を注入された金融機関「不良資産救済プログラム(TARP)を監督する委員会に所属していた議員たち」に献金していたということが判明した→この注入された公的資金は税金だ。まさに「火を消すために注入された水(税金)を横から掠め取った」形だ。『李下に冠を正さず』はどの国の為政者にも求められる最低の基本理念だろう。米国民の怒りはきっと沸騰点に達しているだろうね。

デリバティブ(金融派生商品)は是か非か?

AIGのCDS(企業の債務不履行に対する保険)が世界金融危機の極悪の象徴みたいなっている昨今だがCDSもデリバティブ商品のひとつだ。それではこれからはそんな危ない商品は全面的に禁止か?デリバティブは本来、マーケットの変動に対して予めリスクを限定するものであるから「実物経済にとっても金融経済」にとっても必要なものなのである。

実物経済でいえば「林檎を一個100円で売ろうと思って農家が手間暇をかけて一生懸命作ってもその時の天候が大変良好で林檎が大量に収穫できたので市場価格が50円になってしまった」というようなことを防ぐには先物取引で予め価格を100円に決めておけば農家の損害を防ぐことができるわけだ。金融経済においても「先物・オプション・為替予約」等はリスクを限定できるのでということになる。ある程度の規制は必要だが行き過ぎる規制はマーケットの流動性を損なってしまうことになる。


Uとのへ


CDSはむつかしい。
ヘッジといへばヘッジだが、
直接社債を購入しない人までそのプロテクション(保証)を購入、
債権債務関係を持つことなく、
プロテクションの売り手から約定の金額を受け取る権利を有し、
一面では人の不幸を取引しているやうなもんだ。
デフォルトしないか、不幸にならないかと待ってゐる・・・。
あれやこれや考えるのがアングロサクソン。
1970年代のころから、
金融、金融、と声高に叫ばれ、
皆がM・ウェーバーの勤勉、努力、誠実、謙虚を忘れがちに、
要は汗をかく生産の実態から、
寝て果報を待つ、
どちらかという何かすっぽ抜けた時代精神へとなだれていった。
理系も、文系も中身のない大学院生が増えたようだね。
失業率が増加中。
でも就業希望のミスマッチも多いと聞く。
ネットで手軽く稼ぐ学生、
いまや私らの飲食業などで苦学する学生は居ないし、
息子がバイトしている老人介護なんて相変わらず人手不足。
失業難民が農家へ試験就業したところ、
思いがけない難儀さにとっとと逃げ帰った若者が続出との話しもある。
なんだかおいら60年代のころの人間の生物としてのねばっこさ、
♀を追い掛け回すやみくもさ、競争するエネルギー、
などというものが奪われているとしか考えやうがない。
小沢の一ちゃんの生臭さとか、
太郎ちゃんの見栄っ張りもたまらんけどね。
さて次は青春ドラマ、森田君の登場。
お手並み拝見だが、
なんだか政治がいよいよ軽くなったやうな気がする。
テポドンも過ぎて花散る 初かつを
花が散り始めた。
初かつをだねへ。

智笑