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《外為コサックダンスレポート》I will dance cossack

         when winning a great VICTORY.


2009年3月30日


(某ディーラーの独り言)

先週末、独財務相の『政府債務の増大はユーロの安定性を脅かし新たな危機を招くことになる』という発言を受けて急落した。最近、急上昇を続けていたユーロはこの発言をきっかけに調整のユーロ売りに拍車をかけた展開になった。ユーロの金利動向は0.5%の利下げが予想されているので再度下落が予想される。

すっかり、米国の極悪会社になってしまったAIGは大損をだした「金融部門」だけでなく「一般保険部門」も同様の大問題を抱えている可能性があることが分かった。

それはAIGの国内保険会社子会社71社)が互いに巨額の再保険をかけあっているということだ。再保険というものは「他社に再保険を引き受けてもらいリスクを分散する」というのが本来の形なのだがAIGはグループの身内同士」で結んでいる。要するにリスク分散という機能が働いていないということだ。傘下には米国内1位の生命保険会社、2位の損害保険会社をも有し、3000万人の契約者を抱えていることを考えると今までは「金融機関に損害波及」という話から「一般米国民への損害波及」という恐ろしい事態を招くというシナリオが待っている可能性がある→一般米国民への直接の被害だから事態は深刻だ。

ロシアは民間が債務不履行に陥る可能性がでてきた。1988年の「ルーブル危機」以来のことだ。ロシアは民間債務4000億ドル(38兆円)の繰り延べを世界各国の金融機関に対して要請した。これは世界的な金融危機の影響で資本流失が相次ぎ対外債務に対する民間の支払能力の低下の懸念があることからだ。資本流失により都市部の開発プロジェクトの開発中断とそれによる不動産価格の下落にも拍車がかかっている。背景にはロシア景気のバックボーンであった「原油・天然ガスの天然資源の価格急落」による財政逼迫ということがある。債務不履行ということになるとその影響は欧州に飛び火してユーロ安を呼び込む懸念がある→欧州全域の危機を加速ということになる。


Uとのへ


村々は桃源郷に近い。
李桃の真っ白な花が村落を埋め尽くし、
扇状地を山際の方へと駆け上がっていく。
ムクドリ、ヒヨドリ、雀らもいそがしい。
枝々を飛び回り、蜜を奪い、花粉を撒き散らす。
サブプライム金融危機、政界献金疑惑事件、
千葉の選挙も、ETCの時ならぬ賑はひも関係なきがごとくだ。
この青空の下にいると、一見、実に伸びやかになる。
しかし、一匹の蝶々の羽の「ひら」が、
あるいは物事を結び付けているすべてが、
粒子のやうになって押し寄せ、渦を巻き、
物凄い勢いで自分の回りをぶんぶん音をたてて
回っているのも事実だ。

花を見て寝てみて花を一人見て
さあ、しばらくは花だ、花だ !!

智笑